クマの親子が、冬ごもりに備え準備をするお話。
「ふゆごもりってなあに?」「たくさんたべて あったかくして、春まで眠ること」
そして二人で木の実採り、蜂蜜採り、魚釣り、綿詰み、キノコ採りをします。お母さんはいっぱい採ります。子グマも出会った友達と遊びながらも頑張りますが、食べられない木の実や泥だらけの綿。でも、お母さんグマは何も言いません。さあ、かえって冬ごもりの準備です。
子供の頃、遠足や運動会など楽しいことがある前日は興奮して眠れなかったものです。子グマにとって初めての冬ごもりは、まさにそれに相当するのでしょう。それと今日から一人で寝る日でもあるのです。一人で寝る。う〜〜ん。ちょっぴり不安でドキドキして、なかなか寝付けなかったことを思い出しますね。子グマは興奮と不安を同時に抱えながら、冬ごもりにはいるのです。
片山令子さんの文と片山健さんの絵がぴったりマッチした、寒〜い冬の夜の読み聞かせに最適の本としてお勧めです。