木彫りの小人ウイミックのおはなし『たいせつなきみ』の続編。
前回はシールがはやっていたのですが、今度は箱とボール。
どんどんエスカレートする競争が、前回にも増して不気味です。
主人公のパンチネロも、流行に振り回されますが、
また、生みの親、彫刻家のエリに諭されます。
今度は「幸せ」がキーワードでしょうか。
いつもと同じように、エリの言葉は包容力があって、
しかも素直に助言を受け入れられますね。
それは常に、問いかけで考えさせるからかもしれません。
そして、肩に置かれた手のぬくもりが伝わってきます。
愛情に包まれたパンチネロの幸せな表情がいとおしいです。