保育園年長さんになったら「森!」というほど定番の本です。これは原作で長いお話ですが、その緻密な構成でこどもたちは飽きることなく楽しむことが出来ます。
主人公は
継母に育てられているむすめ
幼い女王
の2人。
そしてそれをとりまく
継母と姉娘
女王に振り回される宮殿の人々
季節と月を司る「12月(つき)の精」
がお話をすすめます。
大晦日=真冬に「4月に咲くマツユキ草が欲しい!」と女王がワガママを言い始め、賞金に目がくらんだ継母に森へ追いやられるむすめ。
そこでむすめは12の月の精たちと出会い救われます。
「森が与えてくれる以上に欲しがってはいけない」
自然を守るという当たり前の事を忘れがちな現代
これに何十年も前に警鐘を鳴らしたマルシャーク!
そして訳者の湯淺さんがタイトルを「12月の物語」ではなく「森は生きている」にされたことも素晴らしいと定評があります。
まさに、「森は生きて」いて、私たちをいつも見守ってくれているのですから。