素晴らしい友人に恵まれているにも拘わらず、そのことに気づいていないばかりに
現状に満足できず、人間の友達が欲しいと思う 赤おに。
その赤おにの願いをかなえてあげたいと、
自ら悪者になる青おにが健気で切なくて涙ぐんでしまいます。
青おにの存在の大きさに気づいた時には、時すでに遅し。
失った魚は あまりにも大きすぎましたね。
欲張らずに「足るを知る」ことの大切さを説いた訓話でしょうか。
47ページにもわたって小さめの文字で書かれているので
読むのに時間がかかり、子供達は途中から飽きてきた雰囲気が伝わってきました。
初版が1993年と そう古くはないのに、言い回しがまどろっこしくて、
一文が長いこともあって、舌がもつれて読みにくかったです。
あと、赤おにと青おにが立て札や張り紙を書いている各場面で
文字が全てカタカナで書かれているので、かなり読みにくかったです。
作者の浜田 廣介さんは、いろんな画家さんと組んで、
何通りもの「ないた あかおに」を書いているようですね。
ほかの作品も読んでみたいと思います。