昔、中川 李枝子さんの書かれた、「ももいろのきりん」に心躍らせていた私。
(この、あまりにも有名なお話には、
最後、画用紙でキリンのお家を作るシーンが出てきます)
お家が自分で作れるなんて、なんて素敵なの!
もちろん、自分でもやってみました。
空き箱で家をつくったり、
仲間と空き地で、転がっていたブロックや大きな石やトタン板で、
子供一人がぎゅうぎゅうだけど入れる家なんかを作ってみたり。
憧れなんですよね…おうちって。
ドールハウスや、一部をくりぬいて窓やドアにしたてた、
お粗末な親手製のダンボールハウスが大層気に入っている息子。
もちろん、この絵本に魅せられないはずがありません。
おまけに、息子の大好きな動物もごっそり出てきます。
その中には、ぐりとぐら、いやいやえんでおなじみのあの人物たちまで。
おそらく、自分も、動物達と一緒に、
そらいろのお家に入っているつもりになっていたのでしょうね。
とちゅうで、キツネが意地悪をして、
家に誰も入れてくれなくなった時は、
「このキツネ意地悪!」と、心底憤慨したようでした。
最後、おうちは崩れてしまいますが、
息子の心の中には、がっちりとそらいろのおうちが出来上がったようです。