これほどすばらしい絵本が、どうしてあまり有名ではないんだろうか・・・と驚いてしまいました。
それくらい、いい絵本だと思います。
高いところがこわくて木に登れないねこくんと、ことりさんのおはなしです。
ねこくんは、おくびょうだから他のねこたちにばかにされて、仲間はずれにされていました。
でも、そんなねこくんの唯一の友達が、ことりさんだったのです。
ねこくんはことりさんと、お話をするのが大好きだったのだけれど、ことりさんの飼い主に見つかると、いつも「この のらねこめ!」と追い返されてしまいます・・・
そんなねこくんと、とりさんのお話です。
どこか甘酸っぱいような絵本で、もしかした大人向けかもしれません。
でも、優しさ、勇気、強さ、そして死・・・いろいろなテーマがつまっているので、子どもながらに感じてくれるところはあるのではないでしょうか。
久しぶりに、涙が自然とあふれるような絵本と出会うことができました。
一人でも多くのヒトに読んでもらいたいと思います。