「ねむりたくないトム」の題の通り、主人公のうさぎのトムは、お母さんにベッドに入れられてもなかなか眠れません。この絵本では、寝付くまでお母さんがそばにいてはくれないのです。トムは一人ぼっちで寂しいのです。その子どもの叫びが、とてもよく表現されています。最後は、自分のベッドに持っているぬいぐるみをみんな乗せて、自分の寝る場所がなくなり、疲れておもちゃ箱の上で寝てしまっています。
うちでは、家族全員が狭い部屋にそれこそくっついて寝ています。それでも、子ども達は毎晩のように「ママのとなりがいい」とか「手をつないでね」と言います。外国ではこう(子どもを1人ぼっちで寝かせる)なんでしょうか?アメリカの映画などを見ると、子どもは小さい頃から1人で寝かせられています。
子どもはやはり「お母さん、そばにいて」と思っているのでしょうね。
この絵本からはそういうメッセージが聞こえてきます。