”立松和平”さんの文書と”スズキコージ”さんの迫力ある絵がよくマッチした本です。
南方の自然の残された島嶼に、港を開発するお話しです。私自身が登場する”技師”と同じような立場で仕事をしている関係上、思わずドキリとさせられるシーンが多いです。社会資本整備と自然環境保全のトレードオフを、子供の頃から考えさせる(感じさせる)べきだと日頃から思っていましたが、まさにそんな内容です。
表紙の裏に”立松和平”さんの「自然と人間」と言うメッセージがあります。その中の『自然と人間とは細く長くつきあうものではないでしょうか』と言う言葉が書かれていますが、それに全てが集約されていると思います。
小学校高学年ぐらいの方に読んで頂きたい絵本としてお勧めします。