この本、今でもあるなんて、すごく驚きましたが嬉しく思います。子どもの頃、多分保育園からの配本だと思いますが、家にあって、繰り返し読んだ記憶があります。写真で、しかもモノクロという効果でしょうか、迫力があり自分もその現場にいるようなドキドキ感があります。はだかにされ麻酔を注射される場面、メスの写真。
でも、手術がおわり、翌朝目を覚ましたゆたか君の髪をやさしげになでるおかあさんの手をみたら泣けてきました。こんな感情は、親になってはじめて持つのでしょうね。
ところで、本の最後のページに「出演」とあり、ゆたか、おとうさん、おかあさんのそれぞれ役者名が記載されています。演出だったのですね。考えてもみませんでしたが、なかなか迫真の演技ですよ!このような本はもう出てこないでしょうね。昭和のカオリのする良い本だと思います。