「がたごとがたごと」電車に揺られて…、…目的地で「ぞろぞろぞろぞろ」降りてくるのは、姿の変わった乗客達。
この変わりようにはビックリしますが、娘はお化けがぞろぞろ降りてくる場面に大喜び。「この人、鼻ほじってたからこうなっちゃったの?」なんて一人一人チェックします。どの人が何になったか、何度見ても飽きないようです。
旅には、確かに「日常からの脱却」「異世界へのあこがれ」がありますね。旅の本質をついているためか、こんなに劇的な変化にもかかわらず、不自然な印象を受けません。
出発駅での弁当屋、おみやげを買う人、見送り風景など、細かく見れば見るほど、プラットホームのざわめきが聞こえてきそうに臨場感あふれています。
乗客などがびっしり描き込まれた駅のページと、途中の風景のあっさりしたページとの緩急もいいです。