自身の保育園卒園時に、先生方からの贈り物として頂きました。
大人になった今でも、手放せない1冊です。
おじさんが、おばさんに代わり家の仕事をこなそうと奮闘するのですが思うようにいかず…
様々なトラブルでお家はしっちゃかめっちゃかになっていきます。
幼い頃は、その様子が単純に面白おかしく、お気に入りの本でした。
中学生くらいになって、父親と勉強や門限のことで度々喧嘩になりました。他の家の友達は許されることが、どうして自分には許されないのだろうと、憤りを感じていました。
その頃にこの本を読むと、不思議と面白おかしい本ではなくて、なんておおらかな人たちの話なんだろう…と、出てくる夫婦の器の大きさに魅せられました。
元々、読み物は好きでしたが絵本に何かを考えさせられたのはこの本が初めてだったと思います。
なんだか、ちっぽけだな、自分。
という感覚になったんですよね。
そこからだんだんと、自分の短所も、人の短所も、それはそれで人の面白みだと捉えることができるようになっていきました。
短所を受け入れることによって、ぶつかり合ってばかりいた頃より、自分にも他人にも寄り添えるようになれた気がします。
失敗を全て許しましょう。というわけではなく、失敗すらも面白おかしく捉えながら、人の気持ちに寄り添い成長していきましょう。という素敵な本です。
すんだことはすんだこと。
次への成長に繋がる魔法の言葉をぜひ多くの方に知って頂きたいです。