読み進めながら想像するたびに、ドキッ!と言うのか
ここに潜む得体の知れないなにかに取り憑かれていくような気がしてきて
怖くなってきます。
タイトルにある「いまいましい石」の正体も何なのか?
それが挿絵として登場してこない分、さらに恐怖心をかき立てます。
また、船長が書かれた日記がその雰囲気を一気に盛り上げていて
船員達の姿が変わってしまったところも、言いしれぬ不安感を感じます。
オールズバーグの作品にはいつも何か底知れぬ何かを感じますが、
こちらの作品も読後にそれを感じながらも、
なぜか再度読んでしまう雰囲気も不思議なところですね。