いもとようこさんの絵がかわいくて、ふんわりした水彩画の絵柄そのもののかわいらしいお話でした。ポケットに忘れられたものたちのお話かと思ったら、意外な展開。幼稚園から嫁ぐ日まで、ずっと物を大切にするお話はすてきです。宝物好きのおませな女の子にはお気に入りになりそうです。でもこの時の流れを、小さい子供が理解できるかな、という気も。5歳の娘は「大きくなってプリンセスになったんだ」と言いましたが、やはりお嫁さんの絵がないので、読み終わるとすぐに「プリンセスはどこにいた?」と聞かれてしまいました。物を大切にする気持ちをテーマにしたのはよかったのですが・・・。