「ママあのね…」。このフレーズが、たまらない。
ある男の子の、夢のおはなし。
文章がすべて、絵からフレームアウトされている。
文字のない絵が、生き生きとして、見る者に語りかけてくる。
目が覚めると、母がいない…
不安にかかれ、母の姿をさがす。
母と子の見えない糸が、この私にも見えるようで
こころがキューンとなる。
「よるくま」。この響きが、たまらなくいい。
ひとは大人になっても、母のぬくもりを、忘れていないのだろう。
「よるくま」は、そのぬくもりを、思い出させてくれる。
こころに、柔らかいものを、あてがってくれるようだ。
酒井駒子氏と偕成社に、感謝