シロクマが少年に語りかける形式で話が進んでいきます。昔、人間も動物と同じ命の輪の中に入っていて順番に生きるため食べたり食べられたりしていた。シロクマはそれを同じ言葉を話していたと表現しています。しかし、いつのころからか人間だけその輪から外れてきてしまった。必要な分だけ、獲って食べさせていてもらった時代から人間だけ趣味で動物を捕まえたり、無駄な料理のために命を粗末にしている。そんな人間をシロクマの言葉を通じて作者が我々に訴えているのです。子供にも判りやすく言葉を直して読んで聞かせ意味を伝えました。命はみんな一緒なんだということが少しはわかってくれたかなという感じです。命の大切さを知るためにも中学生高校生にも読んで貰いたいです。