1982年初版のドイツの絵本。
おんどり、ねずみ、ぶたの3匹が主人公なのですが、手塚治虫氏のW3(ワンダースリー)を思い出しました。
W3は、1965年からTV放映されたSF。
銀河パトロールの宇宙人3人が、地球の動物の姿を借りて地球を調査をするもので、それぞれウサギ、カモ、ウマに変身し、タイヤのみの自動車を操り、その活躍にワクワクしたものです。
何故、W3を思い出したかというと、今回の3匹は、自転車を3匹で運転していたらです。
おんどりがハンドルの上に乗り、ねずみとぶたが、それぞれのペダルに乗って漕ぐというのが、何ともユニーク。
とてもインパクトのある図です。
その自転車に乗って、あちこちに出かけるのですが、外の景色がとても綺麗です。
一面が草原の絵とか、並木を通るシーンの絵とか、絵本を超えた水準の絵だと思いました。
ただ、ストーリーはいたって平凡なもの。
せっかく設定が良いので、ワクワク感のあるストーリーだったら、もっと楽しめるのに一寸勿体無い気がしました。
ともだちを考えさせる絵本で、安心して読み聞かせることのできる絵本としてオススメです。