突如、砂漠に現れたペンギンたんていだん。
目的はわからないし、何を言われたわけでもないのに、『たんていだん』の響きにドキッとしてしまう、砂漠のじゅうにん達。
だって、じぶん達には“思い当たるフシ”が…。
この心理状態が面白いなって思いました。
別に大したことじゃないけど、なんとなく残っている、後ろめたい気持ち。
何かの拍子に湧き上がってくるんですよね〜。
その“後ろめたい気持ち”が、砂漠のじゅうにん達の間で、トライアングルになってるのが、更に面白いです!お互いに平静を装っているところも!
大笑いという感じではないですが、くすっとくる感じがクセになりそうな一冊です。