絵本ナビで購入しました。
小さな絵本なのに、中を開けたら細かい字がびっしり。そして、30も話があり、終わった時には、声がかすれていました。
この「おしゃべりさん」という本、物言わぬ物たちのおしゃべりで成り立っています。
一話の「ちょうかん(朝刊)」では「それなのに、まだ、だれもとりにきてくれないの」と叫んでいますし、20話の「ランドセル」は「わすれてるよぉ。こくごのノート」と呼びかけています。
滑り台はおじいさんだし、それぞれ女性だったり男性だったり、子どもだったり、関西弁だったりと、ページをめくるごとに、役
者が代わりますので、そのお話とキャラクターに合わせて読んでしまいました。
結構、感情移入してしまうんです。確かにそう言っているかもというキャラクター設定であることも大きいです。
息子が一番受けていたのは28話の「あかちゃん」。
ママが立ち話を始めてしまい家に帰っておっぱいが飲みたい赤ちゃんの心の叫びでした。でも、絵の赤ちゃんはにこにこしているんですけどね。
16話のひたすら食べていて、ブラウスのボタンがはちきれそうな「ブタ」さんには、「いい加減食べるの止めたら」とツッコミを入れたくなります。
17話の働き者の「アリ」は主婦の仕事を見ているようでした。「たまにはいきぬきもしないとね」という言葉に共感。
続編に「もういっかいおしゃべりさん」があったので、こちらも購入してしまいました。