震災の後、重い空気が子供たちの周りを 囲んでいました。
津波の怖さを伝え、原発の罪深さを嘆き、亡くなった人たちの分も生きていかなければいけないと説く 重い空気、。。。
子ども達は 震災後の世界を その重さを 個人差はあっても 抱えながら 生きていかなければならないと 誰に言われなくても感じ取っていました。
そこに軽やかに
「ららら らーめんちゃん♪」 が 「なんとかなるとー」 と登場すると
ホッとします^^ 近くにいる人に そう云ってもらいたいと思っていたから。
「ほうれんそう げんきだそう!」と言われると 笑いながらしょうがないなぁ と立ち上がる気持にもなります。
そして、しなやかに伸びる麺の上を 「こどもたち GO!」
ただ 頑張れ、 と 放り出されるのではなく
くねくねとしなやかに伸びていく麺の上を 「GO!」 なのです。
ラーメンちゃんが GO! と送り出す未来に向かって 麺を伸ばしてくれているのです。
背表紙の子どもは 唇をきゅっと結んで 麺の上を歩いて行っています。
彼はきっと GO! の先を 見ているのでしょう。
「こどもたち GO GO GO!」
未来は子ども達のものなのです。
この本は 本来は大人が示さなければならない 子ども達への未来に向けてのアプローチでは と私は感じました。
長谷川さんの被災地の子ども達への深い洞察とやさしさに感謝します。