話はとても素敵なんです。特に最後に風の電車から降りた綿毛の部分がとてもいいなと
思うんです。また、何も無い大地に綿毛が着地したおかげで、緑豊かな大地になるなんて、
とても希望があっていいなと思うんです。それには、葉祥明さんのパステルカラーの絵が
とてもフィットしていて綺麗だなと思うんです。
でも、どうしても、今回の絵が綿毛の精なんでしょうが、子供の死者の霊に見えてしまい
ます。特に無数の綿毛が風の電車に乗り込む為に一斉に空に向かっていくページが。
白くて天使風の服装をしているからかな? 昇天していく子供達に見えてしまうのです。
最初は全頁試し読みでパソコンの画面で見たからそう感じてしまうのかと思って、先日、
本屋で見かけたから実物も見てみたのですが、どうしても印象が変わりませんでした。
だから、なんとくなく、私にとっては読み心地の悪い本でした。ごめんなさい。