毎年学生達と訪問している、小淵沢えほん村のオーナーまつむらまさこさんの作品です。作者に会い、原画にも触れた上で、合宿の夜の勉強会で、ご本人から読んでいただきました。ドイツの厩舎に掲げられていた『愛馬訓』を訳されて出来た絵本です。保育者となった卒業生は、一人一人の子どもの顔を思い浮かべながら見入ったそうです。30数名の学生、卒業生が涙を浮かべていました。穏やかな優しい絵と言葉で織られたハーモニーのすばらしさを改めて実感しました。「あなたのともだちでいたい…」これは馬だけではなく、飼われている犬も猫も小鳥も金魚も同じように思っているのだな、と思います。
昨年、月刊絵本の11月号として出版されましたが、早々にハードカバーになりました。図書館や保育現場だけではなく、大切な命を育み合う家庭にもぜひ置いてほしい絵本です。