大好きな海がある日突然消えた。
心にはぽっかり穴が空き、夢も希望もなく、ただただ絶望感が広がるばかり。生きる希望もなくなった主人公のドラゴンが固い岩の割れ目に咲いた一輪の花を見つた時、希望の一筋の光が差し込んできて、その光に導かれるようにその花の命を助けたいという新たな生きる希望と喜びを見つけ、また動き始める。
人生とは、平坦なものではない。奈落の底へ突き落とされるような現実に突如として向き合わねばならないこともあるだろう。そんな時、このドラゴンのように一筋の光を人生に見出しまた新たな希望に向かって突き進む勇気が必要だ。
大人が読んでも人生について考えさせられる一冊。