大切にしていたものを失ってしまうこと。
二度と会えなくなってしまうこと。
この9つのテーマの中で、一番難しく、
けれど、大半の人が長い人生の中で、
一度は経験するテーマだと思います。
周りがどんなに優しく手を差しのべても、
それが傷ついた心を癒してくれるかは、わかりません。
大人でも、乗り越えるのは、容易なことではないでしょう。
解決してくれるのは、『時間』なのか、別の『何か』なのか、
それとも、自分の人生が終わるときまで、闘いは続くのか・・・。
このお話が教えてくれたこと。
心の痛みを感じるのをこわがっていると、心が閉じてしまい、
前に進むことができないということ。
そして、心の中の思い出までは、誰も奪うことはできないということ。
それでも、やっぱり元のようには戻れないとは思います。
だからこそ、誰かのために何かをすること。
人との関わりを断ち切ってしまわないこと。
そんなことも、感じさせてくれるお話でした。
あの大震災により、大切な人を失った人がたくさんいます。
悲しみの中でもがき、闘い続ける人たち。
その中に居ながら、他の誰かの為に必死に頑張る人たち。
本当に胸がしめつけられる思いです。
そのことを心の中にしっかりと留めておきたいなと感じました。