この絵本の私の感想は,「奥が深く難しい」です。
とってもたくさんのことを考えさせられました。
傷ついたために傷つける側になってしまう主人公プーミン。
心に痛みを感じることは辛いことですが,心の痛みを感じなくなることはそれ以上に辛いことなのだと思いました。
心に痛みを感じるからこそ,優しくもなれる。
痛みを感じることがすべて悪いことではないのかも知れない。
そう思わせてくれる絵本です。
心の痛みから心を閉ざしてしまったら。
それはとても悲しいことです。
心を閉ざせば痛みも感じないけれど,温かさも優しさも感じなくなる。
心を開いておく大切さを感じられる絵本です。
でもね,心に小さな壁は持っておくのもいい!
時には自分の中で自分を守ることも必要ですから。
そんなメッセージもよかったです。
1度読むだけではすべてを理解するのは私には難しい程,奥が深い内容でした。