題名から一気に不可思議な世界の始まりを予感させます。
白黒の絵がまた、雰囲気を盛り立てています。
噛み付き癖のある犬のフリッツの世話を頼まれたアラン少年。
犬の散歩の途中に、「犬を庭園の中に入れてはいけません」とある看板を見つけるも、
フリッツはアランを振り切って庭園の中へ。
踏んだり蹴ったりのアラン少年の運命。
アラン少年と一緒にドキドキしてしまいました。
最後はオチと言うより、え?どういうこと????
ラストの味わいはやはり、相当高度ですね。
実はへんみまさなおさんの訳でも出版されていて、
微妙に雰囲気が違うのです。
中でも重要であろう、見失ったフリッツとアラン少年が再会するシーンも、
全然違う訳出。
原書で読んで調べてみたくなりました。