長谷川さんの作品にはどうも3通りあるような気がします。「おかあちゃんが つくったる」や「てんごくのおとうちゃん」のようなおもしろく描きながらもじーんとくる話と、「いっきゃくいきまぁす」のようなただただおもしろい話と、「ガンジーさん」のようなとにかく???な話。
私にはこの「おかあちゃんがつくったる」は響きました。大阪のおばちゃん色全開。私も長谷川さんと同世代だし、関西(出身)のおばちゃんだからでしょうか・・・ とにかくすごく分かります。「ミシンでつくれるかも!!」 私もすぐそう思いますもん。悲しいかな、私の場合、うまく作れなくて結局買うはめになるのですが・・・ とにかく母はがんばっているのです!! それと「〜ようで〜でない べんべん♪」懐かしいです、このフレーズ。
このおかあさん、ちょっと子どもにはたいへんで、困ると思いますが、大人になるときっといとおしくなること間違いなしです。大人になった長谷川さんの描き方、愛おしさに溢れています。 おねえちゃんはどう思っていたのでしょう・・・聞いてみたくなりました。
親をなくした子どもは今やクラスに複数人いることが珍しくなく、選書に気を遣うこともありますが、この本なら紹介してもいいと思いました。何せ 明るいです。自信を持ってお勧めします。