宮西達也さんのティラノサウルスシリーズ第4弾。
やさしいマイアサウラのお母さんが、嵐の後で見つけた卵を自分の卵と一緒に育てていると、 乱暴者のティラノサウルスの赤ちゃんだった。
1度は元の場所に捨てに行った母だったが、思い直し、自分の子と同じように育てることに...
願いを込めてつけた名前は、自分の子には『ライト』、ティラノサウルスの子には『ハート』だった。
やがて、成長したハートが、自分があの乱暴者のティラノサウルスであることに気付いてしまう時がやってくる...
どんな子であろうと、大切に育ててきた我が子は宝物。母が子を思う気持ちにジ〜ン。
そして、母を守ろうとティラノサウルスに向かって行ったハートに噛みつかれたまま涙をこぼす父の、子を思う気持ち...
第1弾の「おまえうまそうだな」ですっかりファンになった私と息子は、すぐに全作買い揃え、愛読本となっていました。
先日、書店でこの第4弾を見つけたとき「新しいの出てたよ〜!」と買って帰ると、私より先にさっさと読んで「やっぱり、涙が出そう...」と感想をポツリ。
宮西さんのティラノサウルスシリーズでは、暴れん坊で弱い者いじめの代名詞のティラノサウルスが、他の恐竜の優しさに触れることで、心優しい恐竜へと変化していきます。
この本が 親と子、友達、それぞれの関係を通じて語りかけてくる“思いやりの大切さ”を、子供なりに感じてくれたら...と思います。