「だって わたし あなたの おかあさんだもの」
この一言で、頷いてしまう。
それくらい、お母さんって大きな大きな存在です。
小さな頃、自分の生まれた日の話を聞くのが大好きでした。
自分が望まれて生まれてきたこと、愛されていること。
いつだって知っていますが、
“生まれた日の話”は、中でも特別です。
頑張って産んでくれたことが、素直に嬉しい。
家の母もその話をするのがとても好きで、
生まれた日の気温とか、その日は何をしていたとか、おばあちゃんがどうしたとか、
大人になった今でも、細かく話して聞かせてくれます。
生きている中で、嬉しいことは沢山あったけれど、
私が生まれた日が人生で一番嬉しかったと聞きました。
いくら嬉しかったと言っても、
そんな細かい事まで、よく覚えているなあって思いますが、
やっぱり、「だって、おかあさんだもの」と言われるのかしら。
お母さんの心も、お子さんの心も、温かく満たされる絵本。
いつか母になる日のために、本棚にそっと置いておきたいです。