あきやま先生の『たまごにいちゃん』シリーズに出てくるたまごにいちゃんは、どの子も個性があって憎めなくて、少しヌケているところが大好きです。
今回は、恐竜のたまごにいちゃんということで、わくわくしながらページをめくりました。
卵の中身はもうお兄ちゃんなのに、まだからに入ったままの恐竜のたまごにいちゃん。
お母さんにはいっぱい甘えられるし、友達には優しくしてもらえるし、毎日幸せでした。
でも、最近ちょっと卵がきゅうくつになってきたんです。
「そろそろ卵を自分で割らなくちゃなー」
そう思い始めたたまごにいちゃんは、どんなふうに卵のからを割ろうか考え始めますが…?
卵のままでいたい、でもこのままじゃいけない――その葛藤、わかるような気がします。
人間の子供で言うと、ちょうど幼稚園児くらいでしょうか。
ちょっとお母さんから離れて自分でやってみたいけど、でも不安で後ろをこっそり振り返ってみたりして。
そんなところが母親には、たまらなく可愛かったりするんですけどね(笑)
今回のたまごにいちゃんは、周りに愛されていてすごく幸せそうだなあと感じました。
でもきみ、そのことちゃんとわかってる?
やっぱりどこか自分の子供と重ねて読んでしまう母でした。