挿絵を描いた長谷川義史さんが、以前ご自身で「『かもとりごんべえ』の絵本のために、天王寺動物園でかもを、四天王寺さんで五重塔をスケッチして描いた」とツイートされているのを見て、この本を読めるのを楽しみにしていました。試し読みで一足早く、子どもたちと読めてうれしかったです。
底抜けに明るいごんべえさんの行動や表情が、大阪弁の語り口と、長谷川さんの絵の雰囲気とピッタリあっていました。かもをお酒で酔っぱらわせたり、ラストがダジャレのオチだったりと、知っているお話とは異なっていたので、なんだか昔話ではなく、新しいお話を楽しんだという感覚です。
特に5歳の次女は、楽しいお話が大好きなので、この絵本もとっても気に入ったようです。かもが一斉に飛び立つ場面では、「きゃー」と声を上げて喜んでいました。「ごんべえさん、高いところきらいなのにねぇー」と言いながら、終始ニコニコしながら、ごんべえさんの冒険を見守っています。
大勢への読み聞かせでも盛り上がりそうな絵本なので、小学校のよみきかせでも読んでみようかなと思いました。