パンダが家族揃ってお風呂屋さんに行くって話かなと軽い気持ちで読みました。(表紙絵が銭湯の表玄関で、3頭のパンダが手を取り合って立っていたのものですから)
パンダ以外の入店ができないパンダ湯。ちゃんと番台のおばあちゃんパンダ有り、なので当然男湯・女湯もあるようで、脱衣カゴも体重計もロッカーも完備。ふむふむここまでは予想通り。服を脱いで・・・アレアレ!?とこの辺りから嬉しい予想外の展開です。
ふーむ、そうきましたか。目を疑いながら、驚きながらパンダ家族の入浴シーンをのぞき見し、ほんわかお風呂上がりのような暖かさに包まれた絵本でした。銭湯時代のおじいさま、おばあさまとこの絵本を読んで、「銭湯て言うところは」なんてご家族で銭湯話が膨らむことを大いに望みます。
近頃、銭湯がめっきり減ってきてしまい、あの人情味の大切さが体感しないと分からないであろう描写に嬉しくも懐かしくも感じました。早速、銭湯体験のない次男を連れて行かなくてはと思った1冊です。