この本を読んで、小中学生で、自殺するのをとどまる子どもが、一人でも減ってくれたらと、切に願う。
誰からも孤立して、本当に追い詰められていたら、活字を読む気力だって乏しいかもしれない。そんな時に、直接心に届きやすいビジュアルは、きっと活字よりは有効だと思う。
学校はいじめられてまで行くところじゃない、嘘をついて、学校に行くな、という冒頭の文があるから、学校の立場としては、図書館に入れにくいだろう。
でもそんな学校や教師の思惑とは裏腹に、いじめによる自殺は後を絶たないのだ。
この本が、本屋で、図書館で、コンビニで、より多くの追い詰められた子どもたちの目に止まることを、願って止まない。
これはダイレクトに子どもの命を救う本だから。