表紙をめくると草むらの絵。まるでおおかみが潜んでいるような、こちらがおおかみの目線に立ったような絵です。
お母さんやぎは人間のように立って歩きエプロンを付けていますが、こやぎ達の遊ぶ姿は4つ足。そしておおかみも四つ足で歩いています。でもおおかみのお腹に詰める石を運んでいるこやぎ達の歩きは、しっかり2本足なのです。これがこやぎ達の成長を表しているような気がしました。
おおかみが家の中に入りこやぎ達が逃げ惑い隠れている絵と、次のページのお母さんが帰ってきた時の部屋の絵の違いを見るのも楽しいです。(時計で30分経過しているのがわかります。)
こやぎ達のお父さんは、もしかしたらおおかみに食べられてしまったのかも。お母さんは「ちょくちょく様子をかえてやってくる」おおかみを上手くかわすか逃れることができたのかもしれない。なんて考えたりして・・・。
裏表紙には「読んであげるなら4才から」とありますが、文章をよく表している絵に、3歳の娘でも充分引き付けられていました。