日本人として、やはり知っておきたい神話。
『古事記』の研究者が現代語訳し、さらに、語りの名手が再話しているので、
心強いです。
国のはじまり、天の岩屋、ヤマタノオロチ、稲羽の白ウサギ、オオクニヌシ、海幸人と山幸彦、ヤマトタケルなどなど。
大らかな情景が見事に語られていきます。
子どもにとってはややどぎついストーリーも盛り込まれている古事記ですが、
そのあたりも実に見事にマイルドに描かれ、安心しました。
添えられた版画の挿絵も素朴で的確です。
やはり声に出して味わってほしいです。
耳で、いにしえの日本人と対話してみましょう。