おばあちゃんとお孫さんの梅干し作り、つけてから出来上がるまでの1年間のお話しです。
楽しみに待つお孫さんは季節が移り行く中、何度も聞きます。
『もうたべられる?』『もうすぐたべられる?』
その度におばあちゃん、『まだだよ、まだだよ。』と答えます。
おばあちゃんの優しさが詰まっているようなこのセリフ、読んでいると不思議と心がほぐれて来ます。手描き風の絵やひそかに登場している飼い猫ちゃんの様子も温もりいっぱいでたまりません。
手間ひまかけて作った梅干しは美味しいんだろうなぁ。息子はこの絵本を読んで『僕も梅干し作りたい!』と。季節はちょうど春、今年は我が家も梅干し作りに挑戦してみようかな! そうそう、この作品はラストもまた素敵なんです。
縁側やお庭のある家でのゆったりとした時間、手間ひまかけた暮らし、この作品のような生活がわたしの憧れです。