これは「かわいそうなぞう」に匹敵する悲しい実話です。
忘れもしない2011年2月6日の日曜日の夕方。私たち夫婦はモデルになった公園を散歩していました。キンクロハジロ1羽が鳥インフルエンザに感染して死んだことが判明したので、白鳥の湖の周りには石灰が撒かれていました。
「鳥インフルエンザが流行ったらどうするのかしら」
「白鳥たちを皆殺しにする訳はないよね」
なんとなく胸騒ぎがした私は白鳥の湖をケータイのカメラで撮影しました。それが最後の写真になろうとは!
私は白鳥がこの湖に来た時のことをよく覚えています。幼い私が白鳥と一緒に写った写真もあります。半世紀以上の思い出があっという間に消えてしまいました。
この事件は1ヶ月後に起こった東日本大震災の陰に隠れてしまいましたが、決して風化させてはならないと思います。
人間が動物を飼育する意義について改めて考えてみませんか。