娘4歳のお誕生日も近付く頃、物語性のある長めの絵本でもじっくり聴いて味わうことが出来るようになってきているのを感じて、この本を読んでみました。はじめの夜は1話と2話。翌日は3話と4話。分けて読んだのですが、くまくんの巻き起こすちいさな事件(?)が面白くて面白くて、3日目には、4話通しで読んでくれとせがまれました。
その後も何度となく、読んで読んで!
中でも、お母さんとくまくんのやり取りの繰り返しが楽しい「毛皮のコート」のお話は特に気に入ったようです。「バースデースープ」というのも発想が楽しいですね。
他の絵本と比べて版形も小さく落ち着いた装丁で地味な感じで、文字数も多く厚い本なので、大きい子の一人読み向きなのかな、と思われるかもしれませんが、全編を通して、小さなくまくんとおかあさんの間に流れるあたたかな心のふれあいがユーモラスに描き出されていて、親も子も読後とっても幸せな気持ちに慣れる素敵な一冊です。