この絵本は原作のスウェーデン語版を持っています(作者はフィンランド人ですが、ムーミンはスウェーデン語で書かれています)が、図書館で日本語版も借りて読んでみました。
出版社さんに言いたい!この絵本はデザイン命です!表紙からして少しいやな予感はしたものの、中をひらいてびっくり。印刷の色味が全然違うし、使ってあるフォントもいまいちセンスが悪い。原作に近く、印刷文字ではなく手書きにして欲しかった。それが無理ならトーベ作品に詳しいデザイナーさんにこの絵本にしっくりくるフォントを決めてほしかったです。
のぞき穴(?と呼ぶべきものなのか)が開いてないのも、ちょっと惜しかったです。自分で切り取る楽しみはあるかもしれないけど、図書館で借りて読まれる方は切り取りできないので、この絵本の楽しさが半減していると思います。
あまりこだわると価格が上がってしまうなどの大人の事情があるのでしょうが、純粋な子供達に見せる本だからこそ、もっとデザインは原作に忠実にデザイン性高く作ってほしかったです。日本語版ではムーミン絵本の素晴らしさがいまいち伝わらないと思います。
読み聞かせで使わない大人のムーミンファンの方には、ぜひ原作版を手に取ってほしいと思います。