無性にエロール・ル・カインの絵本が読みたくなって、図書館で探しました。あったのはこの本と『白猫』だけでしたが、それでも嬉しくて、ページを開く前から、もうドキドキです。なぜって、とにかく絵が美しいのですもの。表紙をめくった瞬間から、もう物語の世界に引き込まれてしまうのです。
物語は、ディズニー映画にもなった有名なお話。幻想的な絵が、この一種独特の恋物語を盛り上げています。
見開きの片方のページに絵、もう片方に文章という形式をとっていますが、文章のページも四角くスペースをとって、そこに文章が書いてあり、周りは孔雀や蝶やドラゴンなどの細かい絵で縁取られています。
本当に宝石のように美しい絵本です。