999ひきのかえるのおはなし。
いつもながら、その群生の光景が圧巻です。
またまた、一番小さなオタマジャクシは、みんなと比べて、成長が遅いのです。
ところが、ザリガニのあかちゃんにお兄ちゃんと間違われて、
兄弟のように楽しく過ごすのです。
やがて、「お兄ちゃん」も兄弟同様カエルになり、池の外に出ると天敵のヘビが!
でも大丈夫。
弟分のザリガニや、そのお母さん、カエルの兄弟たちが助けてくれますよ。
カエルとザリガニの奇妙な兄弟愛ですが、その温かさが伝わってきます。
「お兄ちゃん」と呼ばれた嬉しさもいとおしいです。
それにしても、弟分のザリガニが、999ひきのカエルの中から「お兄ちゃん」を識別した理由が
効いています。
カエルの緑と、ザリガニの赤、色彩的にも面白いです。