(1) 特集1・・・ 谷川俊太郎×和田誠の絵本 最新作『もりのくまとテディベア』
最新作をご紹介できる嬉しい気持ちを抑えつつ、まずはじっくりみどころからご紹介します。

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「もりのくまとテディベア」
作:
谷川 俊太郎
絵:
和田 誠
出版社:
金の星社
税込価格: \1,260
(本体価格:\1,200)
自然のなかでくらす「もりのくま」と、ぬいぐるみの「テディベア」。ふたりのうえを過ぎていくのは、それぞれの異なる時間。生きることとは?そして、幸せとは?誰もがいくどとなく対峙するこの問いを真摯にみつめた絵本。 |

大好きなコンビ谷川俊太郎さんと和田誠さんの最新作は、なんだかすごい絵本。
森のくまは、はちみつを探して歩き、家族ができ、やがて老いていき・・・。
一方テディベアは、場所は変われど何一つ変化することなく、そのガラスの目に世の中を映し続け・・・。
「くま」と「テディベア」を“いのちのあるもの”と“いのちのないもの”として並べ、物語がすすんでいくのです。
こんなに直接的に比較してしまう絵本は他にあったでしょうか。驚くのは、言葉だけはなく、絵、字体、デザインまで表現を変えているという徹底ぶり。生きているくまとテディベアの表情、似ているようでやっぱり違うのです。
いのちとは?幸せとは?
大人の私達には簡単に読むことができても、その問いが深く深く心につきささってくるのです。きっと子どもたちにはもっとダイレクトに伝わっているのでしょうね。どこまでもシンプルなテーマに挑み続け、その表現は常に実験的かつ普遍的。作品から二人の作家としての姿勢をも感じとることができるのです。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
★表紙の帯には俵万智さんの素敵なコメントが掲載されています!


担当の編集の方にも、この作品への想いをお伺いしました。
“いのちとはなに?”“幸せってなに?”、そんなことを深く考えさせてくれる絵本です。谷川さんの詩も、和田さんの絵も、とてもシンプルです。初めてこの詩を読んだときに感じた、ずんと心に響く詩の強さ、そのまっすぐな言葉をつつむ和田さんの絵のあたたかさがひとつになって、1冊の絵本が生まれました。絵本をひらくたびに、その時々の自分の心に寄り添ってくれる作品だと思います。そして、人それぞれに、自分だけの意味が生まれる絵本だと思います。

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詩・谷川俊太郎(たにかわ しゅんたろう)
1931年東京生まれ。1952年第一詩集『二十億光年の孤独』を刊行。
以来、詩、エッセー、脚本、翻訳など幅広く活躍。詩集に『みみをすます』
『日々の地図』『はだか』『世間知ラズ』『すき』『トロムソコラージュ』、
絵本に『ことばあそびうた』『わたし』『もこ もこもこ』など。
CD『クレーの天使』『家族の肖像』など、息子で音楽家の谷川賢作氏との仕事も多い。
和田誠氏との仕事に『けんはへっちゃら』『あな』『とぶ』『ともだち』
『これはみのぴこ』『いろはうた』『がいこつ』『ここから どこかへ』などがある。
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絵・和田誠(わだ まこと)
1936年大阪生まれ(小学校2年から東京)。イラストレーター、グラフィッ
ク・デザイナー 。多摩美術大学卒業。1959年ライトパブリシティに入社。
9年間社員デザイナーを務める。1960年漫画集『21頭の象』を刊行。
続いて私家版絵本を7冊作る。1968年から4年数カ月「週刊サンケイ」の表紙絵を描く。1977年「週刊文春」の表紙(絵とデザイン)を担当して現在にいたる。
装丁、挿絵、絵本などの仕事のほか、映画を監督することもある。
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新刊の発売を記念して、作者の谷川俊太郎さんと和田誠さんが直筆サイン本を描いてくださることになりました!!
貴重なお二人揃ってのサイン本は数量限定商品、完売次第終了となります。お見逃しなく・・・。
★全国の書店さんで会えるかも?
新刊の発売を記念して、金の星社さんが書店さん向けにつくられたポスターがとても可愛らしかったのでご紹介させていただきます!
どこかで見かけるかもしれませんね。

金の星社 『もりのくまとテディベア』特集ページはこちら >>>

集めてみると傑作絵本の勢揃い!
内容はもちろん、デザインも含めて、どれもずっと取っておきたくなる作品ばかりなのです。
シンプルなようで、ひとクセもふたクセもあり・・・
個人的には和田誠さんの描く子どもの顔が大好きです。
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「あな」
日曜日の朝、何もすることがなかったので、ひろしは穴を掘りはじめた・・・。
穴を掘って、また埋める。これだけのことなのに、どうしようもなく引き込まれてしまう。
これこそ谷川俊太郎&和田誠作品の真骨頂!
セリフといい、構図といい、絵本としてこれ以上ないくらいに内容にぴったりなのです。 |
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「これはのみのぴこ」
この絵本を読む前に、まずは深呼吸して・・・(笑)。
抱腹絶倒ことばあそび絵本。
読み方次第で面白さも変わってくる?
お母さんが張り切って早口言葉で読むパターン多し!(レビューより)
子どもたちが喜ぶんですよねー。さあ皆さんも頑張って。 |
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「ともだち」
「ともだちって かぜがうつっても へいきだっていってくれるひと」
谷川俊太郎が、ともだちの大切さについて珠玉の詩にのせて子ども達に伝えてくれます。
毎日の生活の中で遊んだりけんかをしたり、子ども達にとってはとても大きな存在です。
楽しいだけではないことだってあるかもしれません。
安心感と優しさと、そして楽しさを感じさせてくれる和田誠さんの絵が
そっと子ども達の心を後押ししてくれているようです。 |
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「がいこつ」
こんな表紙だけど恋のおはなしなんですよ。
「誰かを本気で好きになったら、怖いものはなにもない!」
ありのままの自分にえっへん!ごきげんな一冊です。
みんながそれぞれの受け取り方をしている
レビューがとっても面白いですよ!!
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「あくま」
昔話の中の道を歩いていくと、僕が出会ったのは、魔女そして・・・あくま!
魔女もあくまも僕と友だちになりたいっていうけれど・・・!?
最後に僕が「これでよかったのかな」と考える場面が秀逸。
さぁ、頭の中をぐるぐるさせていってくださいね。 |
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「かいて かいて」
これはちょっと変化球。
谷川俊太郎さんの「赤ちゃんから絵本」シリーズの一冊です。
谷川俊太郎×和田誠×我が子
こんな豪華なオリジナル絵本ができちゃいます! |
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「いちねんせい」
はじめての学校生活に
踏み出した新一年生の
期待、不安、感動が
詩と絵で生き生きと
描かれています。
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「ここから どこかへ」
ある日家の中で「へやのすみのおばけ」に
出会った少年ぺったくん・・・。
奇想天外なおばけたちとの出会いを通じて
世界といのちの不思議にふれる物語。 |
★その他の傑作童話、絵本。
※一部品切れ重版未定商品もふくまれています。ご了承ください。
(2) 絵本クイズ・・・クイズに答えてポイントゲット!!
前回は、BL出版さんの大人気絵本『ぞうのエルマー』からの出題でした。
エルマーの悩みとは・・・
・・・Dのみんなと同じ、普通になりたい!でした。
さぁ、今週の問題です。
今週は、谷川俊太郎×和田誠作品の代表作『あな』から出題します。
正解者の中から抽選で
1名様に絵本ナビポイント500ポイントプレゼント
20名様に絵本ナビポイント50ポイントプレゼント
しちゃいます!!
【問題】 (難易度★★☆☆☆
)
日曜日の朝、何もすることがなかったひろしは穴を掘りはじめます。
おかあさんや妹のゆきこ、となりのしゅうじくんやおとうさんが見にきます。
ひろしは更に深く、深く穴を掘り続けます。掘りおわったひろしは中に座り込みます。
さて、ひろしは結局最後にその穴をどうしたのでしょう?
前回のクイズのポイント獲得当選者はこちらの方々です。
☆1等(1名様)☆ 500ポイント進呈
「わんこ!」さん
☆2等(20名様)☆ 50ポイント進呈
「OKA」さん、「あいりっぴ」さん、「あきちゃーちゃん」さん、「おりこうさんご」さん、
「きえ」さん、「コーギーラブ」さん、「ずんたかあさん」さん、「ちーぽにょ」さん、
「ちゃこらん」さん、「てるちゃママ」さん、「ヒット柊」さん、「ぷちこ♪」さん、
「ぽるてん」さん、「ポロくん」さん、「まーまんま」さん、「ラップンツェル」さん、
「黄色いエプロン」さん、「柿の木」さん、「四パパ」さん、「事務員」さん
また次回もお楽しみに!
(3) 編集後記
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