体力勝負
|
投稿日:2015/01/12 |
小学校の国語の時間に、六年生に読み聞かせしました。
かなり長い話で、20分くらいかかります。
20回くらい読み込みましたが、冒険に次ぐ冒険のよくできたお話なので、練習の段階でも、飽きることはありませんでした。
絵も、隅々まで丁寧に描かれていて、雰囲気を伝えていますし、翻訳もこなれていて、声に出して読んでいて、心地よかったです。
もともと、語られた話なので、それだけで十分楽しめる作りになっています。
六年生くらいになると、想像力がついてくるので、絵なんかちょっとくらい遠目がきかなくても、何でもありませんでした。
ただ、本が大きいので、20分間持ち続けなければならないのと、最後まで、息切れせずに、きちんと声を出さなければならないのとで、体力勝負の本ではあります。
学校で、特別に長い時間をいただいた時に、高学年に読むのに絶好の本です。
|
参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
ショートショートを絵本で
|
投稿日:2015/01/12 |
星新一の、雰囲気の異なるショートショートが、三話入っています。
当たり前ですが、どんでん返しは、どれもお見事で、高学年以上でも、十分楽しめる内容です。
話によって、それぞれ違うタッチの絵で、それも見どころです。
学校で読むのに、微妙に時間が余った時に、一話ずつ読めたりするので、助かると思います。
絶対売れると思うんだけど。
なんで、シリーズで出してくれないのかしら?
|
参考になりました。 |
|
1人
|
|
|
命を救う本
|
投稿日:2015/01/11 |
この本を読んで、小中学生で、自殺するのをとどまる子どもが、一人でも減ってくれたらと、切に願う。
誰からも孤立して、本当に追い詰められていたら、活字を読む気力だって乏しいかもしれない。そんな時に、直接心に届きやすいビジュアルは、きっと活字よりは有効だと思う。
学校はいじめられてまで行くところじゃない、嘘をついて、学校に行くな、という冒頭の文があるから、学校の立場としては、図書館に入れにくいだろう。
でもそんな学校や教師の思惑とは裏腹に、いじめによる自殺は後を絶たないのだ。
この本が、本屋で、図書館で、コンビニで、より多くの追い詰められた子どもたちの目に止まることを、願って止まない。
これはダイレクトに子どもの命を救う本だから。
|
参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
楽しみ方
|
投稿日:2015/01/11 |
いずれも人気の絵本作家さん4人のコラボですね。
表紙も裏表紙も、みんなしりとりでおみごと。
もちろん、しりとりは楽しいけれど、私は、好きな絵本作家さんの絵ばかり拾って、またそこから細かな突っ込みどころを探したり、絵本とリンクするキャラクターを見つけたりして、楽しんじゃいます。
ワンカットでも、よくぞここまでというくらい書き込んであるので、しみじみと見入っていると、後からじわっときて、にんまりしてしまいます〜こうたくさんの絵!
|
参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
謎探し
|
投稿日:2015/01/11 |
子どもたちが小さい時に、十数年にわたってお世話になった本です。
なぜそんなに付き合ったかというと、地味そうに見える絵の中に、謎がたくさん隠されていたからです。
刻々変わる時計の針、お月さまの位置、部屋の明かり、ネズミの居場所、人形の家の明かり・・・
そして最後に見つかった謎は、本文と表紙で、カーテンの色が違うということ。
寝る前に、十年も見続けていた本なのに、このことに気がつかなかったなんて!と、親子で、とても興奮してしまいました。
|
参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
シンドラーファン
|
投稿日:2015/01/11 |
シンドラーの、幽霊やお化けの本のとりこになって、みんな持っています。
『しゃっくりがいこつ』『おおきなかぼちゃ』『ニコラス・グリーブのゆうれい』
ちょっと冷たそうな、陰気な色合いの、端正な絵だけど、話はどこかユーモラス。そのアンバランスが魅力です。
この本も、途中なかなか気持ち悪くはあるけれど、最後には、思わずニヤリとさせられます。
もっといろいろ出版されないかなぁ、シンドラーの絵本。
|
参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
王道のメルヘン
|
投稿日:2015/01/11 |
ツヴェルガーの作品を集めているときに出会った絵本。
清潔感漂う華奢な絵が、お話の雰囲気をよく醸し出している。
美しい男の子が、魔法使いにさらわれて、醜い姿に変えられ、いろいろ苦労を重ねた上、長い年月を経て、元の世界に帰れるというメルヘンの王道を行くような話で、25歳で亡くなったドイツの天才ハウフの作品だ。
絵本としては、異例の長さだが、恐ろしかったり、ハラハラドキドキしたり、ロマンティックな場面もあったりで、お話が変化に富み、長さを感じさせない。
一度話の中に入り込むと、終わるまで魔法にかけられたように現実に戻れない感じがして、魅力的だ。
ハウフの作品の中では、『コウノトリになった王様』が一番気に入っているのだが、これも絵本になって出てくれないかな。
|
参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
穏やかさが心地よい
|
投稿日:2015/01/03 |
3歳前後の子が繰り返しリクエストする、テディベアのお仕事シリーズ。内容は、共通しています。真面目にお仕事した後は、ほっと一息、お茶の時間があります。しっかり働いた後は、その日のうちに、きちんとお金の勘定を済ませて、早く休みます。
人には親切にし、あいさつはきちんとして礼儀正しいくまさんです。
劇的なことは何も起こりません。淡々と、繰り返す毎日に、この穏やかな絵はぴったりです。お話の単調さと、絵の持つ優し気な雰囲気に、子どもはついていきやすいのでしょう。
大人にとっては、絵本の話を借りた哲学書という感じがします。
|
参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
絵のリアリティに引き込まれる
|
投稿日:2015/01/03 |
保育園の子どもたちに人気です。
御友達同士で、シリーズのあちこちを見比べながら、同じキャラクター探しに夢中です。
お話ももちろんですが、絵の細部、特に、虫や小さな生き物たちに引き込まれるようです。
光やにおいも感じられる位に、絵が、本当によく描けているので、いくら見てても、見飽きることがありません。
|
参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
翻訳に惹かれる
|
投稿日:2015/01/03 |
木坂涼さんの翻訳が、読んでいて心地いいです。
登場する動物たちの言い回しに、性格や心持が垣間見えて、さらりと感情移入して読み聞かせすることができました。
詩人ならではの、言葉選びのセンスが光っています。
何回か、子どもたちの前で読みましたが、声に出して、読んでも読んでも、その度にうっとりしてしまいます。
読み聞かせをして、飽きさせない文章って、大切じゃないでしょうか。
この本に出会って、そう強く感じました。
|
参考になりました。 |
|
2人
|
|
|