新刊
世界の国からいただきます!

世界の国からいただきます!(徳間書店)

世界26か国の食べものを紹介した、楽しい大判絵本!

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どんぐりぼうや

ママ・50代・東京都、男の子22歳

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自己紹介
最近のマイブームは、お写ん歩(写真を撮りながらの散歩)と御朱印集め。ここのところ、絵本から遠ざかっておりますが、そのうちまた戻ってくると思います(^−^)【2019.5月現在】
ひとこと
★「マーカス・フィスターさん新刊発売記念!講談社レビュー大賞」で、「ちいさなつきがらす賞」をいただきました。(2011.1月)
★「親子で遊ぼう ふれあい絵本」で、「まんまるちゃん賞」をいただきました。(2011.1月)
★『「やんちゃっ子の絵本」シリーズ レビュー大募集!』にて、「クレヨンハウス賞」をいただきました。(2011.4月)
★『講談社絵本新人賞「ぼくとおおはしくん」応援レビュー募集中!』にて、「講談社賞」をいただきました。(2011.5月)
★『新刊発売記念 レオ・レオニ作品 みんなの声大募集!』にて、「レオ=レオニの世界B賞」をいただきました。(2011.12月)

蔵書にしたい本

公開

どんぐりぼうやさんの声

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ふつうだと思う レタス先輩の言葉が素晴らしい  投稿日:2018/12/11
小学館ジュニア文庫 世界からボクが消えたなら
小学館ジュニア文庫 世界からボクが消えたなら 著: 涌井 学
原作: 川村 元気
監: 世界から猫が消えたなら製作委員会

出版社: 小学館
原作「世界から猫が消えたなら」を元に書かれた本。原作では主人公の飼い猫として登場している猫が、こちらの本では主役。つまり、飼い猫である「キャベツ」の視点で書かれた本になります。原作も映画も観ていない状態で、これを読みました。

悪魔が出てきて、飼い主に余命宣告をするのですが、なんだか「デスノート」っぽい?と思ってしまいました。原作を読んでいないので比べられないのですが、全体的に猫の気持ちを後からとって付けたような流れになっている印象は拭えませんでした。

命を1日伸ばすために、身近なものが悪魔との取引によってひとつ、また一つと消えていきます。今度は猫が消えてしまう!となった時の展開が一番良かったです。飼い主の心情、キャベツの心情、先輩の飼い猫、レタス先輩の言葉になるほどと思ったり、ちょっと感動したり。けれども、その他の展開は、なんとなく想像がついたこともあり淡々とした感じでした。原作や映画を観た後だったら、また違った視点で読めたのかもしれません。まずは原作や映画を観てからこちらを読むことをお勧めします。
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ふつうだと思う 自分にも作れそうなのが良い  投稿日:2018/07/08
かみコップのフェスタ
かみコップのフェスタ 作: 古川 タク
写真: 小川 忠博

出版社: 福音館書店
「ちいさなかがくのとも」の写真絵本です。たっくんが紙コップでミルクを飲もうとすると、目と口がついた紙コップが現れて!?

集まってきた紙コップ達がいろんな生き物へ変身して大騒ぎ。正直、雑な作りの紙コップの生き物ですが、子供達からすれば、「自分にも作れそう」なところが良いのかな?読み物としてのストーリー性は特にありません。

この絵本をきっかけに紙コップでいろんな作品を作りたくなること間違いなしです。
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自信を持っておすすめしたい 柔軟な発想に感心しました  投稿日:2018/07/08
バナナだんちょうの だいサーカス
バナナだんちょうの だいサーカス 作・絵: 福知 伸夫
出版社: 福音館書店
身近な野菜や文房具などが動物の一部となって大変身!動物の口がハサミだったり顔が鉛筆削り器だったり、へんてこな動物ばかり。

最初は、「ここがハサミになってる」「これを顔に見立ててるんだね」とどうしても気になって意識して見ていたのですが、後半になるとそんなことは気にならなくなり、動物をそのまま受け入れて見ている自分がいました。

ほんとに上手に動物の体に見立てていることに、ただただ感心しました。想像力を育ててくれる素敵な一冊だと思います。こういう柔軟な発想は大事ですよね。
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自信を持っておすすめしたい 共通するテーマはイジメ  投稿日:2017/05/04
ナイフ
ナイフ 著: 重松 清
出版社: 新潮社
全5編からなる短編小説集です。この5編に共通するテーマはイジメ。学校でイジメの標的にされている当人、またはその親、その幼馴染みだったり、いろんな立場の視点からのイジメが描かれています。

描写が細かいので、まるでその場にいるような、もしくはテレビでドキュメンタリー番組を見ているような感覚になります。容赦ないイジメの描写には、読みながらつい顔をしかめてしまうほど。おそらくこの本を読んだらイジメの経験がある人には共感を、経験のない人には疑似体験が得られるのではないかと思います。

これらのストーリーには、辛く苦しいイジメが容赦なく描かれています。けれども、どの作品も解決までには至らないにせよ、ちょっとだけ前向きな気持ちになれる終わり方になっています。イジメを背景に、子どもの苦しみと大人の苦しみ、両方をしっかり描いた作品。イジメなんて関係ないと思っている方にも是非読んで欲しい1冊です。
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自信を持っておすすめしたい グロくて怖いファンタジー小説  投稿日:2016/10/05
デモナータ1幕 ロード・ロス
デモナータ1幕 ロード・ロス 著: ダレン・シャン
画: 田口智子
訳: 橋本 恵

出版社: 小学館
「デモナータ」シリーズの1巻目になります。読み始めてすぐ、この本を読むのを諦めようかと思うほどグロい描写があってびっくりしましたが、「原作者の意図を活かすことを考え、あえてそのまま掲載いたしました」という一文で納得。

とにかく謎の展開が立て続けにあります。グロくて気持ち悪いのですが、「え?なんで?一体なんなの?どうなるの?」という気持ちが先に立ち、いつの間にかどんどんページをめくっていました。

ジャンルとしては児童書、ファンタジー小説ですね。「悪魔」という異次元の世界との繋がりや戦いなどがあり、ちょっと印象は違うけれど上橋菜穂子さんの「守り人」シリーズと似てるのかもしれません。著者のダレン・シャン氏によると「デモナータ」シリーズは、「友情と勇気」がテーマなんだとか。心に傷を負った少年がどう生きていくのか?家族を失った少年と「悪の存在」である悪魔がどう絡んでいくのか?先の読めない、手に汗握る展開が最後まで続きます。

ちょっとグロくて怖いもの好きな方は是非、読まれてみてはいかがでしょうか?
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自信を持っておすすめしたい カエルで描かれているところが良い!  投稿日:2016/09/06
かえるの 竹取ものがたり
かえるの 竹取ものがたり 文: 俵 万智
絵: 斎藤 隆夫

出版社: 福音館書店
この絵本は、なんといっても物語がカエルで描かれているところに、面白さとインパクトがあります。正直、これが人間で描かれていたならば、竹取物語を今さら手にとって読もうとは思わなかったと思います。

カエルに釣られて読んでみた絵本ではありますが、おそらく数10年ぶりに読んだからでしょう、ストーリーをあやふやに記憶していたため、とっても新鮮な気持ちで読むことができました。読み進むにつれ、ストーリーに引き込まれるので、カエルが着物を着てようが、髪を伸ばしていようが、二本足で歩いていようが全く気にならず、楽しく爽快に読めました。

絵のタッチも物語に合っており、大き目サイズの絵本なので迫力もあります。物語の流れから、富士山がなぜ「ふじさん」と呼ばれるようになったのかの経緯も書いてあります。親子で楽しめるお勧めの一冊です。
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自信を持っておすすめしたい 強いメッセージを感じられる1冊  投稿日:2016/09/06
ちいちゃんのかげおくり
ちいちゃんのかげおくり 作: あまん きみこ
絵: 上野 紀子

出版社: あかね書房
ある日の空襲で、お母さんとお兄ちゃんとはぐれてしまった、ちいちゃん。
たった1人、お母さん、お兄ちゃんとの再会を待つちいちゃんの唯一の
心の支えは、家族でやった「かげおくり」でした。

この絵本には、戦争を責めるような言葉は一つも出てきません。
けれども、ちいちゃんを通して、こんなに小さな子どもをも巻き込んでしまう
戦争とは如何なるものか、ということがしっかりと伝わってきます。
現実に、このちいちゃんのように誰にも気付かれずに亡くなった方が
たくさんいたのでしょう。そして、その一人ひとりに様々なドラマがあって、
戦争さえなければ続くはずだった未来が、その人の命と共に消え去った
事実を想像すると、胸が痛みました。

表紙絵の可愛らしくも寂しげな表情が全てを物語っているように感じます。
「かげおくり」が、子ども達にとって楽しい遊びとなりますように。
未来の子ども達が、明るい表情で素晴らしい未来を切り開いていけますように。
戦争のない世の中を、願わずにいられません。
シンプルながら、強いメッセージを感じられる1冊です。
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自信を持っておすすめしたい 大人に読んで欲しい一冊  投稿日:2016/08/25
ゼツメツ少年
ゼツメツ少年 作: 重松 清
出版社: 新潮社
<僕たちをセンセイの小説の登場人物にして、物語の中に隠れさせてほしいのです>

この本を読むためには、かなりの想像力が必要です。タイトルの「ゼツメツ少年」とは、中2のタケシ、小5のリュウとジュンのこと。タケシから届く手紙〜3人の旅の記録〜を元に、センセイが書いた物語の世界が広がっていきます。

彼らがなぜ「ゼツメツ少年」なのか。実在していたはずの彼らの身に、一体何が起こったのか。物語の端々から、その状況が徐々に明らかになってくるのですが、最後のエピローグを読んでさらに混乱させられ、最後の最後まで想像力を働かせて読みました。おそらく、一度読んだだけでは理解できない物語。<大事なのは想像力です>タケシのこの一文に尽きる物語だと思います。

「ゼツメツ少年」の彼らには、素晴らしい未来は訪れません。物語の中で彼らが発した心の叫びには、心打たれるものがありました。大人たちがなかなか気付いてやれない子どもの心情がうまく表現されていて心に響きました。そういった意味では、この作品は大人に是非読んで欲しい内容なのではないでしょうか。

イジメ。不登校。自殺。死。そして、生。この物語には、そんな言葉が登場します。リュウのお父さんの言葉「生きるっていうのは、なにかを信じていられるっていうことなんだよ」は、子を思う親の気持ちが最高に凝縮されて紡ぎだされた言葉のように感じられ、涙が溢れました。

世の中には、「ゼツメツ少年」のような子供達が今もどこかにいるのでしょう。そういう子供達が「ゼツメツ」しない世の中にしなくては。もっと子供達と正面から向き合わなければ。大人として、親としてそう思わされた一冊でした。
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自信を持っておすすめしたい ネズミの微妙な心の変化に注目  投稿日:2016/03/01
NO.6(ナンバーシックス) #3
NO.6(ナンバーシックス) #3 著者: あさの あつこ
画家: 影山 徹

出版社: 講談社
西ブロックでの生活を始めた紫苑は、「他人のことを気にしていたら生きていけない場所」にいながら、「同じ人間」という意識を変えられずにいたため周りから見ればとても危うい生き方をしていました。紫苑のこの考え方が、今までもそしてたぶんこれからも随所で危険に巻き込まれるきっかけにもなっているのですが、殺伐としたストーリーの中、紫苑の言動が唯一、読者側の感覚に近いということもあり、ホッとさせられる部分でもあるように思います。

火藍からのメッセージを受け取ったネズミは、矯正施設へ潜り込むことを決意。それは自分のため?紫苑のため?矯正施設の新たな情報を知れば知るほど、それは困難極まりないことであり、どうするんだろう?どうなるんだろう?とドキドキさせられる展開が続きます。ネズミの微妙な心の変化も見逃せません。

一方、「NO.6」内で暮らす紫苑の母・火藍。公園で危ういところを楊眠(ようみん)と名乗る男性に助けられるのですが、楊眠もまた、NO.6に家族を奪われた過去を持ち、火藍と同じ気持ちを抱いているのでした。ストーリーを読み進むごとに、「あんなこともするんだ」「こんなこともするんだ」とNO.6の異常なまでの管理体制が際立ってきて、恐ろしく感じてきました。

そして古着屋で紫苑が偶然にも見つけた幼馴染み・沙布のコート。ついに紫苑が知ることとなった、沙布が連行されたという事実。紫苑は、沙布の救出へ向かうのか!?目が離せない展開、勢いのある作品だと思います。
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自信を持っておすすめしたい 気になる展開  投稿日:2016/02/23
NO.6(ナンバーシックス) #2
NO.6(ナンバーシックス) #2 著者: あさの あつこ
画家: 影山 徹

出版社: 講談社
2017年、「西ブロック」。理想都市「NO.6」を追われ、逃亡中の身となった16歳の紫苑。はじめて目にする外の世界、そして現実。ネズミと暮らし始め、紫苑は少しずつ西ブロックで生きていくための術を知っていきます。 

実は、あさのあつこさんの作品を読むのはこのシリーズが初めてなのですが、YA(ヤングアダルト)向けのシリーズ作品なだけあって、かなり読みやすいです。天然な(純粋な?)心を持った紫苑と冷淡な中にも時折見せる優しさを持つネズミ。考え方・感じ方、あらゆることが対極しているかのような2人の共同生活ですが、2人ともどこかでお互いに惹かれあっている、そんな印象を受けました。

NO.6へ残してきた母・火藍(からん)のことが気になる紫苑。その火藍とは水面下で手紙のやり取りが行われるようになるのですが、その手紙を通じて、ある出来事が知らされます。果たしてこのことを紫苑にも知らせるべきか?

西ブロックの過酷な生活ぶりが描かれているので、そこがどんな場所なのかおぼろげにイメージできるのですが、NO.6のおこぼれで生活が成り立っている廃墟・スラム街であることは間違いないようです。紫苑にとっては新たな人物との出会いがあったり、仕事も得るなど西ブロックでの生活に馴染んでいくにつれ、少しずつ意識が変わりつつある紫苑の様子が見られます。そしてネズミもまた然り。。。

とにかく続きが気になる展開が続きます!次巻も楽しみに読んでいきたいと思います。
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