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死と向き合うとき
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投稿日:2010/07/22 |
美しい絵本です。
盆栽の、満開のさくらの木の脇に立つ、ぼんさいじいさまが描かれている表紙を見るだけで、心が和み、安らいでいくような気がします。
細いペンで引かれた黒い線のうえに、(おそらく)水彩で淡く彩色されていて、動物たちと穏やかに暮らしている、ぼんさいじいさまの生活を見事に表現しています。
そんな平穏な生活を送っているじいさまのところへ、ひいらぎ少年がやってきます。そして、こういうのです。
「ぼんさいじいさま、お迎えにきました」
「じいさま、きょうのことは、ずーっと前からきまっていました」
すると、じいさまは、たばこをいっぷくすると、「じゃあ、でかけようか」と背筋をのばして答えるのです。
じいさまは、自分の人生に満足し、生き切ったと思っているのだと思います。
お別れのあいさつをしにやってきた、じいさまにかわいがられた動物たちに見送られ、じいさまとひいらぎ少年は、桜の花びらが散るなか、かぜのむこうにきえていきます。
でも、そのうしろ姿は決して寂しいものものではなく、しあわせな世界へ旅立っていくかのように見えます。
ひいらぎは、古くから、邪鬼の侵入を防ぐ魔除けとして庭木に使われてきたそうです。じいさまもひいらぎ少年に守られ、無事にしあわせな世界へ到着することができるでしょう。
この絵本には、「死」という言葉はでてきません。
死というものは、幼い子どもにはわかりずらいものです。また、なぜ死んでしまうのかと理不尽に思うこともあるでしょう。
そんなときに、この絵本を読んであげたら良いかもしれません。
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「いまさら童話だなんて」などと言わないで
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投稿日:2010/07/18 |
アンデルセン童話ならば、「みにくいアヒルの子」や「マッチ売りの少女」、「人魚姫」といったお話に、多くの人が小さい頃から慣れ親しんできたことと思います。
しかし、私たちが子どもの頃に手にしたものは、必ずしも原典と同じお話ではないということが多いようです。
この『子どもに語る アンデルセンのお話・2』を読むと、そのことがはっきりわかります。結末さえ違うお話もあります。
アンデルセンは悲しいお話が多いと思っていましたが、あらためて、この本を読んでみると、どれも希望ある終わり方でした。
「マッチ売りの少女」も「人魚姫」も悲しい終わり方ではありませんでした。深い味わいのあるお話でした。
いまさら童話なんて……などと言わずに、もう一度読んでみてください。小さいお子さんがいる方は、是非、お話を読んであげてください。子どもをバカにしたような絵本とよぶことさえ憚られる本やダイジェスト版では決して味わえない、おもしろさを見出すことができると思います。
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高野文子のペーパークラフト!
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投稿日:2010/07/18 |
「火打ち箱」というお話は、『子どもに語るアンデルセンのお話・2』(松岡享子編、こぐま社)を読んで知っていましたが、この『火打ち箱』を作るのであれば、正直、これ以外のアンデルセンのお話が良かったのではないかと思います。
何たって、高野文子さんが作ったペーパークラフトで表現された絵本なのですから。でも、もしかすると、大きさが違う犬の3匹が登場するところが、高野さんにも読者にも大きなインパクトを与えたのかも知れないですね。
高野さんが、ペーパークラフトの撮影に悪戦苦闘している場面があとがきに描かれいますね。単に切っているだけでなく、立体感が出るように、構図や紙の重ね方、照明による陰影の付け方など、随所に工夫が凝らされています。
この本を見たら、必ず自分も作ってみたいという子どもが間違いなく出てきます。(私も思いました。)そして、実際に作って見ると、本との大きな出来の違いにかんしゃくを起こすでしょう。しかし、それは子どもが乗り越えていかなければいけない道ですね。もう一度、挑戦してもらいましょう。(私もがんばります。)
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冒険のお供にも、読み物としても活躍します
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投稿日:2010/07/17 |
私が住んでいるマンションに、つばめが巣を作りました。最寄駅のコンコースの天井にも巣があり、糞が乗客や床に落ちないように、巣の下を被うように、天井から透明のビニールがさがぶら下げられていました。まだこの地域にもつばめがやってくることをうれしく思いました。
出勤するときに、マンションにできた巣を毎日確認することが日課になりました。しかし、あるとき巣が壊され、土が付いた壁だけになっていました。どうして、このようなことが起きたのか。驚くことに、カラスの仕業でした。
野鳥に詳しい友人と獣医である彼の奥さんに、「なぜ、カラスはツバメの巣を襲うのか?」と尋ねると、その答えにも驚きました。実は、カラスも子育ての真っ最中で、ツバメに限らず、他の鳥の卵や雛を捕って、自分の子どもに与えているそうなのです。
自然界のシステムは、人間が考えているより、ずっと複雑なのですね。そんな自然界の厳しさやおもしろさ不思議さを教えてくれる図鑑が『学研もちあるき図鑑 まるごと日本の生きもの』です。
この本の良いところは、
1.「すんでいる場所」と「いきもののなかま分け」との両方から調べられること
2.解説がおもしろい
(ダンゴムシがえら呼吸するなんて知りませんでした。)
3.漢字名が書かれている
アセビ→馬酔木 解説も面白いので読んでみてください。
4.総ルビ
知らない漢字があっても大丈夫
5.コラムが40も掲載されている
タネがどうやって運ばれていくか、トンボの産卵のいろいろ
6.扱いやすい
B5よりも小さく、厚手のビニールカバーがついていて、実際に冒険に行くときに、少しの汚れても曲げられても大丈夫!
私には、ありがたいことにいきものに詳しい友人がいますが、そうじゃない人は、この『学研もちあるき図鑑 まるごと日本の生きもの』があれば楽しく観察できると思います。読み物としても楽しいですね。
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成長へのあこがれ
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投稿日:2010/07/17 |
一読すると、ぞうになったら、自分の好きなことができるから、「ぞうって いいなあ。」と言っている、わがままな男の子まあちゃんのお話かと思いました。でもそうすると、最後に、ぞうになったぼくがみんなをおんぶして終わるのは、なんだかおかしいことに気づきます。
そうなんです。これは男の子の大きくなりたいという気持ちを描いた本なのです。
「おのこし」はしないし、どろんこあそびしても自分でシャワーを浴びることができるし、おとうさんとかけっこしても勝つことができる。おにいちゃんとけんかしても、ほうりなげちゃう。
そして、ぼくは、おとうさんとおかあさんとおにいちゃんとおともだち、みんなをおんぶすることができるようになるです。
最後のページに描かれたまあちゃんが、なんとたくましく見えることか。こんな風に、あこがれが成長のエネルギーになっているのでしょうね。
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子どもの心の成長は、大人にかかっている
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投稿日:2010/07/17 |
扉に描かれた女の子の、遠くを見つめている力強い目からは、彼女の心がひとまわりもふたまわりも大きくなった印象を受けます。
彼女が自分の心のなかに、それまでになかったものを受け入れるときに
わたしが 世界のすべてであった。
わたしが 世界のすべてであった。
のように、二回繰り返されるのですが、私には、これがとてもしつこく感じられました。まるで学校で教科書を読まされているかのように。
それでも、この絵本の彼女のように、子どもたちの心が外へ外へとひろがり、広島の原爆の恐ろしさと平和の大切さを知り、飢えているアフリカの子どもたちや、戦争で苦しんでいる人々のことも考えられるようになってほしいと思います。
しかし、そのように子どもたちの心の成長を願うならば、やはり大人がそのきっかけやしかけを作ってやるべきだと思います。家庭でも学校でも地域でも、子どもたちの心を成長を手助けしていかなければなりません。
この絵本では、お母さんから誉められたことや、特別支援学級の子とバディになったことや、広島への家族旅行や田舎に住むおじいさんが話してくれたことが、彼女にいろいろな「気づき」を与えています。
子どもの心の成長は、大人にかかっています。
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アイデアでピンチを切り抜けよう!
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投稿日:2010/07/16 |
3年1組では、班毎に一週間の忘れ物の数を競い、一番忘れ物が多かった班の班長が代表して、「わすれんぼう」という手作りの帽子をかぶされます。競争に負けた罰ゲームのようなものですね。
忘れ物の数を競い合ったり、連帯責任として班長が代表して帽子をかぶせられるという方法は、私は好きではありません。このような先生がいるならば、猛烈に抗議します。
救いは、この絵本が、いつも忘れ物をしてくる女の子、おおきさんが、どうやってそのピンチを切り抜けているかということに中心をおいていることです。
忘れてしまったものは仕方がない、忘れたことに気を病むのではなく、どうすれば忘れたことから生じる問題を解決できるか。おおきさんは、いつもいろいろなアイデアで、乗り切っていくのです。
忘れる物をすることを奨励をするわけではありませんが、ピンチに陥ったときに、どうすれば良いだろうかと考えることの方がずっと大切だと思います。
そして忘れてはいけないのが、おおきさんのコミュニケーション能力です。生徒にも先生にも事務員さんにも顔がきくのが、おおきさんのすごいところなのです。いろいろな人に助けてもらいながら、ピンチを脱出しているんですよ。
表の見返しの「おおきさんのわすれものコレクション」や裏の見返しと裏表紙の「わすれんぼうのつくりかた」を見ているだけでも楽しい絵本です。小学小・中学年にピッタリです。
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ユーモアのセンスを学びましょう
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投稿日:2010/07/16 |
幼年期の子どもたちの「なぜなの?」「どうしてなの?」の攻撃に、困っている大人たちがたくさんいると思います。対応の仕方は、いろいろあると思います。図書館やインターネットで一緒に調べる、あいまいだけれど知っていることを話す、「今、忙しいから、あっちに行ってなさい」と突き放す、などなど。
おそらく、多くの大人は「正しいことを答えなければいけない」症候群にかかっているのだと思うのです。必ずしも、いつも正しいこと(何が正しいのか悩みますが)を答える必要はなく、質問によっては、子どもの想像をふくらませるような、夢をいだかせるような、そんなユーモアいっぱいの答えをしても良いのではないでしょうか。そうすれば、大人も子どもも楽しい時間が増えると思います。
息子が小学低学年のとき、遊びに来ていたお友だちが泊まっていくことになりました。3人でお風呂に入ったのですが、お友だちが「小さいお風呂だなあ」と言ったので、すかさず私は「このお風呂にはすごい仕掛けがあるんだよ。教えてあげようか。」ともったいぶって秘密を教えてあげました。お風呂を出た彼の頭の中には、宇宙に旅立つお風呂の姿がインプットされていたはずです。だって、翌日、家に帰って、お母さんに本当かどうか聞いたそうですから。
この本のタイトルの質問、「ねぇママ、どうしてきょうりゅうはがっこうへいかないの?」に、あなたなら、なんて答えますか?作者の答えは裏表紙に書いてあります。見逃さないでくださいね。
困ったときには、ユーモアで切り抜けましょう。そのためには、この絵本が参考になります。まずじっくり大人が味わうのも良いかもしれません。
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ハンバーグが作りたい!
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投稿日:2010/07/16 |
人は手しか出てきません。なんたって、ハンバーグの絵本ですから。
今まで、こんなに見事に材料から食べるところまでを描いた絵本はなかったのではないでしょうか。
ハンバーグの作り方はもちろん、材料や玉ねぎのきざみ方、「あめいろ」という言葉、お肉のかたまりのまんなかのくぼみ。
いつも食べている大好きなハンバーグのことなのに、子どもたちが知らないことがたくさんありそうです。
テキストもリズム感があり、ぐちゃぐちゃ ぐちゃぐちゃ のところや、わしわし わしわし のところ、それから パンパンパン パンパンパン のところは、子どもの「ハンバーグが作りたい」というやる気を2倍にも3倍にもしそうです。
絵本を読む前に、ハンバーグの材料を用意しておくのを忘れずに。いや、やっぱり絵本を読んだ後、材料を一緒に買いに行くところから始めましょう。
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ふん
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投稿日:2010/07/16 |
子どもたちは、どうして「うんこ」や「うんち」のことばが好きなのでしょうね。
この絵本なら、表紙を見せただけで、そこらじゅうに「うんこ!」、「うんこだって」、「きたねえ」、「くせえ」などなど、子どもたちの声がいたるところから聞こえてきそうです。
まず、扉の絵に驚かされます!こんな風景を見たことはないでしょう。
おまけに、テキストはダジャレだらけ。
もし学級でこの絵本を読んだら、このダジャレも教室中を席捲していくことでしょう。
「汚いからやめなさい」と親から言われているでしょうから、普段、思い切り言えないだけに、ここぞとばかり、子どもたちは「うんこ」を連呼するでしょう。
「ふん ふん ふ〜ん♪」と言いながら、校庭を横切って下校していく子どもたちの姿が目にうかびます。
意外と、こういう解放感を味わうことが、日頃、ストレスにさらされている子どもたちに、必要なのかもしれません。
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