全937件中 131 〜 140件目 | 最初のページ 前の10件 12 13 14 15 16 ... 次の10件 最後のページ |
けっこう大変なお仕事です。
|
投稿日:2023/04/10 |
2010年刊行。
クリスマスに活躍するサンタの、非公開な修行風景を特別に教えてくれるお話。
サンタクロースは外国人だとばかり思っていたが、実は忍者だった。煙突から侵入できたり、人が知らない間にプレゼントを置いて行ったりするのは、特殊訓練を受けているからできること。
舞台裏は大変だった。
本書では肉体の限界に挑むサンタや、危機に陥った時も対応できるようにするサンタ、任務の説明を受けるサンタなどが見られる。
あの赤い帽子についている白い丸いやつの秘密も知ってしまった。
いろんなことを知り過ぎたからといって、読者は抹殺されたりしないので、安心して読める。
しかし、説明会の部分が一番笑えた。
なんだが、学校の体育館に集められて朝礼をした思い出や、仕事関係の説明会なども思い出した。大人しく説明を聞いて、しっかりその通りにやるのは大変なのだ。
そんな当たり前のことがしっかりできるサンタ連中は、やっぱりプロ中のプロだとわかった。尊敬。
|
参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
なんだがわからないけどすてきだね
|
投稿日:2023/04/07 |
2009年刊行。
うちゅうたまごが飛んでいく話。
話の筋も、うちゅうたまごが何であるかも、読者の想像に完全にお任せしているような、不思議な絵本。
「宇宙の卵」だと、宇宙の始まりのような気がしてくる。
「宇宙で生まれた卵」だと、宇宙人の卵のような気がしてくる。どっちでもいい気もする。
何が楽しいかって、この迫力がある大画面の中で炸裂する色たち。宇宙の真っ暗闇の中、強烈な光がばーっと煌めく様子がずんずん伝わってくる。色とりどりで、色の洪水を体験するような感じ。
文字も手書きで、不思議な雰囲気。きれいに整った文字に慣れている人が見たら、ちょっと脳内をこねくりまわされるような気がしちゃうかもしれない。
何がどうであるか、理屈はどうでもよくて、この本は開くたびに、宇宙のいろんな体験ができる気がするのが魅力。
命の根源に迫る気もするし、命の多様性、いろんな存在の尊さを感じてもいいし、単純にかわいいね〜で済ませてもいい。
なんだかわからないけど、すてきな本です。
文字を読まなくても楽しめます。
|
参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
ドクター中松登場!ますますお元気さん
|
投稿日:2023/04/03 |
2022年刊行。
子どもたちの課題、自由研究のやりかたや、考え方、研究対象のヒントなどを、ユーモアたっぷりに紹介した学習絵本。
実際のイグ・ノーベル賞を受賞した研究事例を簡単に紹介。
子ども向けには、身近なものを使って、生活の中で見聞きすることの中から「どうしてだろう?」と思うようなテーマを研究するように勧める。
研究の仕方や必要な道具など、かなり細かに紹介してくれるが、結果は書かれていないので、「コピペ提出」には使えないという愛情たっぷり設計。やる気の出た人は、自力で自分の納得する結果を実験しながら探っていくしかない。
本書では、日本人でイグ・ノーベル賞を受賞したドクター中松氏も登場。研究テーマや、研究しようとしたキッカケ、彼の簡単なプロフィールなども。
いろんな発明で有名な方だが、案外知らない人も多いのでは?彼は、自分の老化に備えて、42才から食事の全てを撮影・研究し、今も続けていて、死ぬまで続けるという。
生涯、研究や発明、チャレンジをし続けている偉大な人。
そんな素敵な先輩の紹介と、愉快な世界の研究事例を知ると、まだまだ世界には知らないことだらけで、試してみたり研究したらもっと世の中が面白く、豊かに、平和になるのではないだろうかと希望を持てる。
楽しい本です。
|
参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
いい絵本に出合っタワー
|
投稿日:2023/03/30 |
2012年刊行。
昭和33年(1958年)にオープンした東京タワーの生い立ち、プロフィール、思いの丈をぶちまけた日々を克明に記録した(という設定の)物語絵本。
世の中、まだまだ知らないことだらけだと心底思った。
東京タワーの正式名称は、日本電波塔。全長(身長?)333m。スカイツリーの先輩の電波塔である。
そんなタワーを主人公にしたびっくり設定。作者の曲者ぶりが遺憾なく発揮された情熱とユーモア炸裂の傑作・ナンセンス絵本。どうでもいい話に見せかけつつ、いろんな有名なタワー類の概要がわかってしまう豆知識補充要素も入れ込んでいる。
なかなか欲張りな絵本。笑わせといて、雑学も増えて、顧客満足度200%を目指しているかも。
絵本の開き方も工夫があり、お話がタワーという鉄筋コンクリート系の固い素材なのに情緒的であり、どれもが規格外・想定外・奇想天外。
面白いので、遊び心を忘れがちな人は、年齢問わず読んでみて欲しい一冊。いい絵本に、出会っタワ〜。
|
参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
ユーモアと絵でわかる科学の歴史
|
投稿日:2023/03/30 |
2020年刊行。古代〜現代までの有名な科学者と世界に大きな影響を与えた発見・研究などを紹介する学習絵本。
人間が住んでいる地球について大きさや構造、生き物などを調べ、星について調べ、宇宙について調べていく流れが、ユーモアたっぷりのイラストを見ているとわかる。
文章を読んで理解するタイプではなく、絵を見ながら、「理屈はよくわかないけど、なんだかこんな感じ」でなんとなくわかってしまう気持ちになれる。読解力がなくてもいいので楽。
本書の趣旨とはあまり関係ないが、各科学者の「実験室」内の内装、家具、小物、ファッションなどの描写が秀逸。
たくさんの資料を参照して、当時の様子を再現したという。
個人的には、お茶が好きなので、ダーウィンのお部屋にあるティーポットに大注目。陶製のポットの下に、ポットウォーマーらしきものがある。蝋燭の火でお茶を保温する器具だと思うが、詳細は分からず。
インテリアやファッションなどに注目して見ていると、当時の雰囲気や流行、電気がない時代の生活が想像できて楽しい。
計算の仕方や、考え方なども、図解されている。
科学者の頭の中ものぞける気がして、楽しい本です。
ゆっくりと画面をいろいろ見ながら想像を膨らませて楽しみたい。
|
参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
どうでもいいように見えて、大事なものだった
|
投稿日:2023/03/24 |
2022年刊行。
イグ・ノーベル賞(裏ノーベル賞)の紹介と、自由研究をやり方、研究テーマのアイデアの出し方などを愉快に教えてくれる学習絵本。
動物や人間を研究対象にした実験をいくつか紹介してくれている。それぞれ具体的なやり方、用意するもの、注目するところなどを教えてくれているが、「結果」は書かれていない。
読者としてはそこが非常に気になるが、この本は「自分で実際にやってみる」ことが大事なので、ど〜しても知りたい人は、自分でやってみるしかない。
体験してみると、「思っていたことと違う」「意外と手間がかかる」「思ったよりも良かった、楽しかった」「手伝ってくれる人がいて嬉しかった、仲良くなった」などの、いろんなおまけがついてくる(予定)
体験して学んでいくことは本当に大事で、素晴らしい財産になる。自分が子どもの頃にはこういう親切な本とは出合えなかったので、今は本当にいい時代になったと思った。
ちなみに、「鳩に人気のない銅像」の研究は、以前、下記の本を読んだ時に初めて知った。コーヒーの本なのに、発明や研究の本でもあり、ユーモアの本でもあり、こちらも合わせておススメしたい。(対象年齢:大人)
※「我が輩は珈琲博士 : 笑いと科学のスペシャルブレンド」 廣瀬 幸雄/著 時鐘舎 北國新聞社 2012.2
私は、科学や研究については全然わからないが、こういうわかりやすくて楽しい本がたくさん出ているので、
大人になってからも科学の事を気軽に知ることができるから、嬉しい。こういうの、やってみたいね。
|
参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
泥棒なら一度は夢見る「造幣局襲撃」
|
投稿日:2023/03/24 |
1998年刊行。
じゃがいも畑で芋泥棒をしたゾロリ一家が、芋ばん(芋の版画)を使って悪さをしたらどんどん野望が膨らんで、ついに造幣局に忍び込むことになっていく奇想天外な泥棒の話。
泥棒なら一度は夢見る造幣局襲撃。偽札製造。
どんな話になるかは、是非とも本書を読んで、体験して欲しい。ジャガイモ畑から、あんなことやこんなことを通して、そんなところに飛躍していく作者のスゴイ発想力にしびれる。
ど〜〜〜〜しても、悪いことができないように、この世界はなっているということを、ど〜〜〜しても覆したい・挑戦者ゾロリ一味。ど〜〜〜〜〜しよ〜〜〜もない展開で、笑える。
笑いながら、「そ〜だよねー、わかるよ、悪いことはできないもんだよ」と最後には落ち着くので、泥棒の話だけど安心して子どもに読んでもらえる親切設計。
毎度思うけど、素晴らしい才能を、なぜ素敵なことには使わないのか? まあ、そんな野暮なことを言ったらいけない。
ドタバタ喜劇的な展開、あっと驚く結末が、やっぱり魅力的。
ゾロリは中毒性があるので、笑いが足らない人は、どんどんハマってください。
|
参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
笑える
|
投稿日:2023/03/24 |
2014年刊行。
外国から来たロックスターのお城を、日本の有名なお城たちが全力でおもてなしするお話。
笑った。笑った。久しぶりに、芯から笑った。
ページをめくるたびに、笑うところがあって、腹がよじれるくらい笑った。寝る間に読んでいたので、その日はとても楽しい気分でぐっすり眠った。
どこがどう面白いかは、是非とも本書を実際に読んで体験してください。野暮なことは書きません。
シュールで、ど〜でもいい話で、ロックで最高。
ツッコミどころが満載で、読みながらライブに参加して、舞台の下から大声でツッコミを入れている気分だった。
こんな面白い絵本はなかなかない。
ただただ、面白くて笑って、何も教えられるところがなくて(お説教やメッセージがない)、純粋にエンターテイメントを楽しむ体験は、貴重だ。
さすが、ロック。お城と「推し」をかけている(と、個人的に勝手に推測)のも、イカす。
※イカす=素敵、カッコいいの意味 (昭和の言葉)
お城も見たくなったし、ロックも聞いてみたくなった。
行動したくなる絵本。魂が揺さぶられた証拠だ。
|
参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
どっちが早いか、目で見て一発でわかる
|
投稿日:2023/03/13 |
1988年、刊行。
花火や雷などが光ってから、音が聞こえるまで時間差がある。
これは光と音が、進む速さが違うから。
このことを、運動会のかけっこに例えて、わかりやすく教えてくれる。
絵を見て、お話を読んでいると、理科や算数などの知識がなくても、全部よくわかってしまう。
作者の「わかりやすく大事なことを伝える表現力」と親切な心に感動する。
私は大人になってからも、科学や数学などを、楽しみながら理解したいと思っている変な人だけど、素人なので、「大人向けの本」を読んでもさっぱりわからない。
しかし、子ども向けの本なら、絵や楽しいお話で工夫して、理解できるように設計しているので、わかる。
子ども向けの本でも、高学年向けになってくると、難しい。
やっぱり、一番最初に触れるものを、わかりやすく、親しみが持てるように、苦手意識を植え付けないように配慮して作るというのは、大変な作業だとわかる。
尊い絵本だ。
理数系に苦手意識がある大人も、これを読んだら、すこし癒されると思う。物理や数学、理科のトラウマも解消されるかなぁ…期待しています。
|
参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
視点を変えただけで 別物みたい
|
投稿日:2023/03/13 |
2017年刊行。
お馴染みの桃太郎の話を、上空から観察して描いた絵本。
知っている桃太郎とは、違う側面が見えてくる。
☆参考図書★
桃太郎は盗人なのか? 「桃太郎」から考える鬼の正体
著:倉持 よつば (新日本出版社 2019)
よつば氏(小学生)が学校の調べ学習で、桃太郎について綿密で執念深い、楽しい調査をまとめた研究が、書籍化された。
この本の中で影響を受けた桃太郎作品として紹介されていたので、読んでみた。
良く知っていると思っている話でも、視点が違うだけで別物になって来る。
更に、よつば氏の本から、「桃太郎は本当に正義の味方で、鬼は悪者だったのか?」という疑問が、私の中に生じているので、素直に桃太郎を見られなくなった。
本当の話はどうだったのだろうか???????
大人になってから、子どもの頃に触れた昔話を、こんなに疑ってみることになるとは思わなかった。
「視点を変える」という手法と、絵本作者の独自の発想により、この絵本は普通と違う桃太郎が体験できるはず。
私は、とりの目で桃太郎を眺めてみた時、なんだか、どうでもいいような、不思議な気持ちになった。
事情は分からないけど、なんだか一方的な気がして、鬼の言い分や、絵本には書かれていない時代背景や地域問題なども、調べてみたいと思った。
|
参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
全937件中 131 〜 140件目 | 最初のページ 前の10件 12 13 14 15 16 ... 次の10件 最後のページ |