絵本紹介
2023.05.23
絵本が出版されて、多くの読者に読まれ楽しまれると、その作品は続きのおはなしが出版される可能性が高くなります。シリーズ化されている作品というのはそれだけで読者の人気の高い作品ということになります。今月も人気のシリーズ最新刊が出そろいました。
子どもたちに身近な虫の一生を温かみのあるストーリーと迫力あふれる絵で描いた「むしのたまご」シリーズ第4作『だんごむしの だんちゃん うまれたよ』や、かわいくてユニークな妖怪たちと季節の行事を取り合わせた「ようかいむら」シリーズの『ようかいむらのすいすいこいのぼり』、「かいけつゾロリ」シリーズからは、ゲーム感覚で楽しめるスピンオフミステリー集『まじめにふまじめミステリー ナゾロリ かなしみのデカもりチャーハン事件』など、お子さんの年齢や興味に合わせて、作品を選んでみてください。
シリーズ作品は、読み終わった後に「次はいつ出るんだろう……」と続編を待ち望むワクワク感も醍醐味のひとつ。この記事で気になるシリーズ作品と出会った方は、ぜひ次の新作を楽しみに待っていてくださいね。
出版社からの内容紹介
大好評くだものおやくそく絵本第3弾です。保育園に通わせる共働きの親御さんだけでなく、誕生日やおでかけといったイベントを楽しむためにも、小さなお子さまの体調は気になるもの。風邪や熱といった体調不良を切実に心配する親御さんは少なくありません。ところが、風邪をひいた子どもたちは、遊びたがって寝てくれないことも……。ゆっくり休むことの大切さを伝える、ありそうでなかった絵本です。
この書籍を作った人
絵本作家。1978年生まれ、埼玉県出身。武蔵野美術短期大学卒業。主な絵本に、『ごめんやさい』『おしえてくやさーい』(おやさい生活えほんシリーズ/ひかりのくに)、『おさんぽのおやくそくだもの』(文・きだにやすのり/あかね書房)、『おせちいっかのおしょうがつ』(佼成出版社)、『なっとうぼうや』(学研プラス)、『ごはんのとも』(文・苅田澄子/アリス館)、『おだんごねこさま』(文・令丈ヒロ子/岩崎書店)、『いちごサンタ』(文・大塚健太/kodomoe2021年12月号付録絵本)など。食べ物と子育てをテーマにしたユーモアあふれる絵本を描いている。
出版社からの内容紹介
「よしむらあきこ からだのえほん」の第6弾です!
カイくんはシャンプーの時に「ザバーッ」と流すのがこわくておふろぎらいに。そんなカイくんのもとに、おはだをまもるさっぱりざむらいがあらわれて……!
もこもこあわでからだを洗うことや、かみの毛を洗う時にお湯が目に入らないようにするワザなども、さっぱりざむらいが伝授してくれます。
人は生きているだけで、目には見えなくてもよごれるものです。ぜひこの絵本で、おふろにはいって、さっぱりしたくなってください!
出版社からの内容紹介
うまれたばかりのだんちゃんは、どんなことだっておとなと同じようにできます。
おしりから水をのんだり、ころんってまるまったり!
大好きな落ち葉のほかにも、いろいろなものを食べるだんちゃん。
大きくなって殻がきつくなるたびに、半分ずつだっぴします。
やがておとなになっただんちゃんはオスと出会い、自分のおなかのうすいまくの中に卵をうんで……。
しかくいうんちをすることや、よく似ているワラジムシとの違いなど、
おもしろいダンゴムシの生態を物語の中でいっぱい知ることができます!
「むしのたまごシリーズ」4作目。
この書籍を作った人
1986年東京都生まれ。和光大学表現学部芸術学科卒業。2007年に長野で牛にかこまれたときの衝撃から、生き物と目があった瞬間の「見たら見られた」をテーマに木版画を制作している。個展、グループ展での発表も多数。2017年『マンボウひまな日』(絵本館)で絵本作家デビュー。主な作品に『みたらみられた』(アリス館)、『あめちゃん』『きょうは泣き虫』(以上、好学社)、『うみのあじ』(あかね書房)、『だんだん だんだん』(ひさかたチャイルド)がある。
出版社からの内容紹介
ようかいむらの龍神川には、ようかいたちの手づくりのこいのぼりが楽しそうにたくさん泳いでいます。こどもの日には、その年の「福こいのぼり」を決める「元気こいのぼり大会」が行われます。いったんもめんのいったんの合図で、龍神山の風神様のところへむかって、こいのぼりたちがいっせいにスタート! 今年の福こいのぼりは…?
この書籍を作った人
大阪府堺市生まれ。魚座。大阪芸術大学デザイン学科卒業。(株)京田クリエーション入社。2001年、2003年、2006年、2011年ボローニャ国際絵本原画展入選。明治「マーブル チョコレート」キャラクターの「マーブルわんちゃん」、兵庫県西宮市観光キャラクター「みやたん」など、多くのキャラクターデザインを手がけるとともに、イラストレーターとしても活躍している。その他の主な作品に、『怪談レストラン』シリーズ(童心社)の装丁・挿し絵、『おはなし・くろくま』シリーズ『わくわく・くろくま』シリーズ(ともにくもん出版)、エッセイ集『キャラクターデザインの仕事』(大日本図書)『うごくくるまえほん 』(ミキハウス)など。見た人を元気にする作品づくりがモットー。
出版社からの内容紹介
4つごの魔女たちが引っ越してきた家の地下室にあったのは……こわれた家具、たくさんの本に、なぞのおきもの。地下室にあったものをリメイクして、すきなものを買い足して――4人それぞれ、自分の好きなお部屋をつくっちゃおう!
かわいくて、おしゃれで、ときにはゾクっとちょっぴり不気味。そんな魔法のお店やアイテムがたくさん登場。自分ならどんなお部屋にしたいかなあ?と考えながら、何度でも楽しめる絵本です。
この書籍を作った人
1989年生まれ。日常の中に不思議なものを混ぜ込んだ、身近だけれど不思議な世界観のイラストレーションを制作している。書籍の装画やさし絵などで活動中。
出版社からの内容紹介
全国の武将が二手に分かれて争った有名な関ヶ原の合戦図屏風などを使い、戦国武将やその目印となる馬印や旗印を探し出すクイズがいっぱい。合戦の背景もわかる解説と、戦国の歴史年表も入った、遊べて学べるさがし絵第1巻。
出版社からの内容紹介
くまさんの後ろに、かくれているのはしかさんでした!
しかさんの後ろに、かくれているのはな〜んだ?
動物やおもちゃなど、子どもになじみ深いものがたくさん登場。
かくれているものを探すために、息を吹いたり、本を傾けたり……読むだけじゃない楽しみも!
子どもと一緒にあてっこ遊びが楽しい絵本。
2023年4月刊
この書籍を作った人
1974年、東京生まれ。二人の娘の父。絵本作家・デザイナー。絵本に『れいぞうこ』(偕成社)、『いろいろ ばあ』(えほんの社)、『みず ちゃぽん』(童心社)、『どじにんじゃ』(講談社)、『おおごえずかん』(コクヨS&T)、『ころころぽーん』(ほるぷ出版)など多数。挿画に「パーシー・ジャクソン」シリーズ(ほるぷ出版)、「モーキー・ジョー」シリーズ(フレーベル館)など。くもん出版からは、「えほんとあそぼ」シリーズのほかに『ぴーかーぶー!』『カチン コチン!』(絵・小林ゆき子)の2冊がある。
出版社からの内容紹介
人間とようかい≠ェなかよくくらす世界でいちばんゆかいなドロロン村。
雑貨店主ナンジャさんのご先祖様である、サワガニ長者の宝をねらう者があらわれた。
ヌラリヒョン・パパも興味しんしんのその宝ものとは?
この書籍を作った人
1959年東京都に生まれる。児童文学作家。『クヌギ林のザワザワ荘』で日本児童文学者協会賞新人賞、小学館文学賞受賞、『小さなスズナ姫』シリーズで新美南吉児童文学賞を受賞、『空へつづく神話』でサンケイ児童出版文化賞受賞、『やまんば山のモッコたち』でIBBYオナーリスト2002文学賞に、『盆まねき』で野間児童文芸賞を受賞。「ムジナ探偵局」シリーズ(童心社)、「シノダ!」シリーズ(偕成社)、「内科・オバケ科 ホオズキ医院」シリーズ(ポプラ社)、「やまんばあさん」シリーズ「妖怪一家 九十九さん」シリーズ(理論社)、YA作品に『ふたつの月の物語』など、著作は多い。
この書籍を作った人
1964年、愛知県生まれ。東京造形大学絵画科卒業。短編アニメーションを多彩な技法で制作。作品に『パクシ』『年をとった鰐』など。『頭山』がアカデミー賞短編アニメーション部門ノミネート、6つのグランプリ、『カフカ 田舎医者』が7つのグランプリなど、国際的な受賞は60を超える。絵本に『くだもの だもの』『おやおや、おやさい』(福音館書店)『あいうえおとaiueoがあいうえお』(小学館)など。東京都在住。
出版社からの内容紹介
あやしいのはゾロリ……だけじゃない!?
読解力とナゾトキ力がぐんぐんのびる爆笑ミステリー集。
よばれてないパーティーに勝手に来て、きぜつするゾロリ!
「セレブパーティーぶどうジュース事件」
そびえたつチャーハンを前にして、たおれた常連客とゾロリ!
「かなしみのデカもりチャーハン事件」
だれかがこわした最新ゲーム機……近くにいたのはやっぱりゾロリ!
「ぶちこわし! eスポーツバトル事件」
などなど、毎回ゾロリが事件をややこしくする短編ミステリーを7話収録。現場検証、聞きこみ、推理、解決編という流れで、ひとつずつステップを踏んで読み進められる形式なので、ゲーム感覚で楽しめます。
「まじめにふまじめ」なゾロリ事件簿で、笑いと読解力アップが止まらない!
フジテレビCS放送の人気ゲームバラエティ番組「ゲームセンターCX」の放送作家・岐部昌幸氏が執筆を担当。
この書籍を作った人
1953年、熊本県生まれ。1974年、KFSコンテスト、講談社児童図書部門賞受賞。主な作品に、「かいけつゾロリ」シリーズ、「イシシとノシシのスッポコペッポコへんてこ話」シリーズ、「ほうれんそうマン」シリーズ(以上、ポプラ社)、「にんじゃざむらい ガムチョコバナナ」シリーズ(KADOKAWA)などがあり、子どもたちの人気を集めている。
出版社からの内容紹介
「うまづらのつぼ事件」、「本はたいせつに」、そして「ライオン大王」の3つの事件が入っています。
「うまづらのつぼ事件」では、つぼのおひろめパーティに、怪盗ミス・ラビットから予告状がとどきます。ミルキーたちはワールド発明社と協力し、ひみつの武器で立ちむかいますが……?
サギ事件の犯人を追う「本をたいせつに」では、天才園児・たかしが活躍。
「ライオン大王」では、にせ宝石づくりの犯人をつかまえに、ミルキー、宝石店の金賀社長、下っ端刑事の3人が、山の隠れ家で張りこみ調査をするようです。
それぞれの「事件編」をよく読めば、ミルキーより先に事件を解決できるかもしれません。「解答編」はそのあとにどうぞ!
この書籍を作った人
1954年東京に生まれる。1976年より保父として、各地の保育園などに勤務。手づくりおもちゃ屋(なぞなぞ工房)を主宰。著書に『たからものくらべ』『子どものことを子どもにきく』『朝の連続小説––毎日5分の読みがたり』『のどかで懐かしい〈少年倶楽部〉の笑い話』『用寛さん』『空をとんだポチ』『トレジャーハンター山串団五郎』等。『もしかしたら名探偵』他「ミルキー杉山のあなたも名探偵シリーズ」は読者参加型のミステリー。