超おもしろい、腸の世界を探検しよう!
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絵本紹介
2023.06.16
「アッハッハッハ」と腹を抱えたり、「クスッ」と笑えたり、「ニヤリ」と脱力したり。
眠る前に読めば、楽しい夢の入り口に。朝に読めば、明るい1日の始まりに。昼に読めば、疲れた脳のマッサージに。ケンカしたときに読めば、仲直りだってできちゃうかも?
ユーモアあふれる絵本は、24時間いつ読んでも効く万能薬!
頭をカラッポにして、リズミカルなオノマトペやシュールな絵本の世界に身をゆだねよう。
ナンセンスに見える絵本って、実は想像力をかき立ててくれるんです。ひとしきり味わって笑ったら、ほら、心が軽くなったでしょう? 繰り返しが多く、分かりやすいシーンも多いユーモア絵本は、幼児や小学生への読み聞かせにもおすすめ。クラスをどっと沸かせてくれる、鉄板の一冊になるかもしれません。
出版社からの内容紹介
女の子がお気に入りの白いドレスを着て、レストランに行くと、
白いドレスにケチャップが、ぽとっ……。
「ががががーん」
それを見たママは「げげげげーん!」
ママを見たパパは「ぞぞぞぞーん!」
女の子のショックは赤ちゃんにも、ウェイターさんにも、
パンにもビンにもコーンにも伝わって、
町中のみんなを巻き込んでの大騒ぎに!
\ 子どもたちが大笑い /
第10回絵本テキスト大賞受賞作。
連鎖していく擬音がおもしろい、ナンセンス絵本。
【 作者のことば /渡辺 朋】
「ママー、わたし、このドレスがほしい」
どれどれ…う、白い。
…ねえ、もしもこのお洋服を着てレストランに行くとするでしょ?
食べ物をお洋服にこぼすよね、そしたら「がーん」だよね、
「ががががーん」だよね、それを見た人は「げげげげーん」かもよ
「うふふ」じゃ、次の人はねえ……とまあこんな感じでこのお話はできました。
さあさ、皆さん、ご一緒に。
ががががーん!
この書籍を作った人
1978年岐阜県生まれ。絵本作家。主な作品に『ぼく・わたし』『チーター大セール』(ともに絵本館)『いぬのムーバウいいねいいね』(講談社)『おまかせツアー』(理論社)『ぞうの金メダル』(作・斉藤洋/偕成社)『飛んでった家』(作・クロードロワ/訳・石津ちひろ/長崎出版)がある。
出版社からの内容紹介
かえるとかえるがのど自慢。でもとなりで歌ったり曲がかぶったりしたら、「けろずもう」の始まりです! 「はっけろけろ〜い、のこった!!」の掛け声とともに2匹のかえるが真剣勝負。さて勝敗は、、、!? 本作では「カエル同士のけんか」という実際に起こる事象を人間の「おすもう」に見立て、ユーモラスなタッチでありながら妙にリアルな絵、シンプルでいて個性的な文、そして衝撃のラストまで目が離せません!
この書籍を作った人
1994年生まれ。北海道おといねっぷ美術工芸高校、北海道教育大学岩見沢校卒業。 現在は主にカエルのイラストや物語を制作している。好きなカエルはアフリカウシガエル。アフリカウシガエルのお父さんは強くて格好良い。飼うのにもオススメ!
出版社からの内容紹介
ネコとネズミの「ふたり」の関係をユーモラスに描いた傑作です。
精密に描きこまれた石版画とリズミカルな言葉には、様々な工夫がなされています。
親子でいっしょに楽しめるユニークな絵本です。
この書籍を作った人
1932年愛知県生まれ。「ふしぎなたけのこ」(福音館書店刊)でBIBグランプリを受賞。「かちかち山のすぐそばで」(フレーベル館)でサンケイ児童出版文化賞大賞受賞。「ぼうし」(福音館書店)で第10回絵本にっぽん大賞受賞。「いないいないばあ」(作・松谷みよ子/童心社刊)はロングセラーとなっている。「やまんばのにしき」(ポプラ社刊)、「ぼうし」(福音館書店刊)、「いいおかお」「もうねんね」(以上童心社刊)などの作品がある。
みどころ
このちょっと不思議な姿をしているのは、はしのはしたろう。え、はしが主人公!? いったいどんなお話が始まるというのでしょう。
はしたろうが散歩に出かけると、川の向こうでうさぎといのししが困っています。石の上にはかめたちが気持ちよそうに眠っていて、川を渡ることができないのです。そこで、はしたろうが川に入ると、思いっきりのびをします。
「うーーーん」
すると体が少しずつのびていき、向こう岸にかかります。大喜びでうさぎといのししが渡りおわるとまたもとどおり。今度は、道路の真ん中に大きなかば。これではバスが通れません。はしたろうはまたのびをします。さらに海についたはしたろうは、もっと大きなのびをします。
「んぐぐぐー――っ」
すると……?
確かに「はし」って、とても便利。でも、こんな風にのびたりちぢんだり、さらには自らお散歩をするだなんて、想像をしたこともありません。でも、はしたろうを見ていると、なんだかとっても爽快な気分になってくるのです。そして、ちょっぴり真似してみたくもなってきます。うーーん、んぐぐぐ―――っ。
作者つぼいかなおさんの、クスッと笑える絵本デビュー作。トムズボックス土井章史氏プロデュース作品です。
みどころ
まりちゃんがベッドに行くと、猫のマオちゃんが先に来て枕の上で寝ていました。
どうやらいつものことのよう。まりちゃんはマオちゃんをよっこいしょと持ち上げて、ねこベッドに運んであげました。
子どもにとって、猫はそこそこ重いはず。まりちゃん、おつかれさまです。
やっと寝られると思いきや、まりちゃんはなぜだか寝付けません。
枕を抱えてゴロゴロしているうちにベッドから転がり落ち、なんと小さくなってしまいました。
その姿のまま、「まてまてまくら!」と枕をおいかけるまりちゃん。
ぬいぐるみのうさちゃんとたぬちゃんも巻き込んで、部屋の中を走り回ります。
そして、とうとう枕はマオちゃんの頭の上へ。
うさちゃんたちの助けで、なんとか枕をつかまえたまりちゃんですが、今度はまりちゃん自身が月まで飛んで行ってしまい……・!?
ピーロー。
飛んでいく時のこのフレーズが、じわじわクセになります。
枕は英語でピローだから、ピーロー? なんて考えるのも無粋な気がして、自分の思う「ピーロー。」を声に出して言ってみると、不思議と愉快な気分に。
そこで、もう一度読み返してみると、見逃していたユーモラスな様子があっちにもこっちにも。
おなかをぽんと出したたぬちゃんや、変なポーズのマオちゃん、寝ているたぬちゃんの横でなぜかお団子を食べているうさちゃん。
思わずクスッとしてしまいます。
寝る前の読み聞かせにぴったりな「まてまて まくら」。読んでいるうちにいつの間にか自分も夢の中に入ってしまうかもしれませんよ。
この書籍を作った人
骨董屋を経て、絵本作家・イラストレーターに。主な作品に『そらうで』(講談社)、『ごっほんえっへん』『ばけばけ町へおひっこし』『ばけばけ町のべろろんまつり』『ばけばけ町でどろんちゅう』(以上、岩崎書店)、『おったまげたとごさんくどん』『どうぶつどどいつドーナッツ』(共に鈴木出版)、「なにわのでっち こまめどん」シリーズ(佼成出版社)、挿画に『鬼の市』(岩崎書店)、『ぼくんち戦争』(ポプラ社)など打数ある。
みどころ
ぼくたちチーム。もーちゃんの近くにいて、もーちゃんしか知らない。ラッパを持って、たいこを持って、ぷぷぷっぷー、タタタンターン、そーっとそーっと応援するの。
もーちゃんが怖がっていたら、真っ暗な空の上だって、おばけが出そうな暗い廊下だって、なんのその。いつだって、がんばって応援する。本当はちょっとぼくたちも怖いけどね。もーちゃんが眠れないって言ったら、ぼくたちチームは……。
おもちゃ箱から出てきたのは、赤と青のなんだか不思議な姿をした二人、ぼくたちチーム。もーちゃんの見えるところ、見えないところで大活躍。応援に成功すれば得意顔、怖い時はおびえ顔。ちょっとばかり頼りないところも魅力的。こんなチームがそばにいたら、もーちゃんだって安心するよね。巻末にはオリジナルの「おやすみのうた」の楽譜つき。トムズボックス土井章史氏プロデュース作品です。
出版社からの内容紹介
ゴーグルに水着、キャップとタオルをもって、さあ、プールにいこう! だけど今日はプールがぎゅうぎゅうで入れない。それなら、また明日! ところが、今日のプールは…。月、火、水、木、金、プールへの挑戦は続きます。
文:栗田奈緒子 編集:木村春子