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きょうりゅうのわかっていること・わかっていないこと

きょうりゅうのわかっていること・わかっていないこと(小学館集英社プロダクション)

「わからない」って楽しい!国立科学博物館監修の恐竜絵本!

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世界26か国の食べものを紹介した、楽しい大判絵本!

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『ばけばけばけばけ ばけたくん おみせの巻』:岩田明子さん

ペロペロキャンディーに真っ赤なイチゴ、スパゲッティにシュワシュワソーダ…、みんなが大好きな食べ物をひっそりこっそり食べにくる、食いしん坊おばけのばけたくん。ばけたくんがイチゴを食べると…?
ばけばけばけばけ ばけたくん』は2009年の発売以降、食べ物大好き、おばけ大好きな子ども達を中心に大人気の作品です。今回、ばけたくんの新作『ばけばけばけばけ ばけたくん おみせの巻』が7月に発売になりました。 おばけにピッタリ?!なこの季節。作者の岩田明子さんが絵本ナビに遊びに来てくれました!
ばけたくんの誕生秘話や食べ物の話について…気になるエピソードをたっぷり伺いました。さて、新作にはどんな食べ物が登場するのでしょう?

ばけばけばけばけ ばけたくん おみせの巻

ばけばけばけばけ ばけたくん おみせの巻
文・絵:岩田明子
出版社:大日本図書

大人気絵本『ばけばけばけばけ ばけたくん』の第2弾です!
おばけのばけたくんは、とってもくいしんぼう。そして、食べたものに姿を変えてしまうクセが!
今日は真夜中のお店にやってきました。ぶどう、たいやき、うめぼし…と、パクパク食べるばけたくん。さあ、いったいどんな姿になっちゃうの? そして、最後はどうなっちゃうの〜!?

とっても貴重なばけたくんの原画を見せてもらいました!

関東地方で真夏日が観測されはじめた日。
大きな荷物を抱えて登場したのは、岩田明子さん(以下、岩 敬称略)と「ばけたくん」の編集担当・Tさん(以下、T 敬称略)。

─── すごい荷物ですね!何が入っているのでしょうか…?

岩:「ばけたくん」シリーズ2作目、『ばけばけばけばけ ばけたくん おみせの巻』の原画です!

─── うわ〜!スゴイ!! 貴重なものですよね!見せてもらっても良いですか?

岩:勿論、どうぞ〜(笑)。

ばけたくん原画

▲大きなファイルに入った、ばけたくんの原画。細かく見ればみるほど触感や温度まで伝わってきそうなリアルさなのです。

─── 1作目の「ばけたくん」の納豆の場面、あのヌチャ〜とした感じが、「うわ〜〜(汗)」ってなって、でも目が離せなくて見てしまう…という不思議な感覚を味わったのですが(笑)。原画になるとパワーが全然違いますね!

岩:ありがとうございます。
2作目ではさらに食べ物の質感をリアルに再現したくなってしまって…(笑)。
でも、あまりやりすぎると気持ち悪くなってしまいそうだったので、美味しそうな感じとのバランスを取りながら描くのに苦労しました。

─── 確かに、このいくらのツブツブ感とか……かなりリアルですよね…。あと、カレーライスのどろどろ感も迫力満点!
あれ?絵本ではばけたくんの後ろは黒なのに、原画は白いんですね!

T:そうなんです。
実はこのバックの黒はパソコンで足してもらっているんです。
普通、黒は墨100%のインクを使うのですが、ばけたくんは印刷で使われるシアン、マゼンタ、イエローの3色も一緒に混ぜて、4色で黒色を作っているんです。
こうすることで、より濃い黒が出せるんですよ。

『ばけばけばけばけ ばけたくん』表紙ダミー
▲新作の表紙が決まるまでにはこんなにダミーが・・・圧巻!最終的に決定した表紙を第1作目と並べてみます。

─── スゴイ。これはプロならではの手法ですね(笑)。1作目も同じ方法だったんですか?

T:はい。1作目からバックの黒はデザイナーさんにお願いしていました。
でもそれには理由があって…。

岩:ばけたくんはTさんに見せる前にすでに原画が出来上がっていたんです。

─── え?それってどういうことですか?

岩:絵本作家になる前、三重県にある絵本専門店「メリーゴーランド」で開催している「絵本塾」に1年間通っていたんです。
そこでずっと作っていた作品がこの「ばけたくん」で、原画まで完成させて絵本塾の講師の方にお渡ししていました。どこか見てくれる出版社さんがあったら見せてもらえるようにお願いして。
2005年頃のことでした。

T:私がその講師の方から「ばけたくん」を見せてもらったのが2008年くらいで、見てすぐに「出版したい」って思いました。
それから岩田さんに直接連絡を取って、快諾してもらって、その後、原画を見せてもらったんですが、描き直してもらうところがほとんどなくって、正直びっくりしました。
普通は、何かしら手直しをしたりするんですが、それが全くないくらい原画が完成されていました。
ちょっと気になったのは岩田さんがイメージされていた本の大きさが大きかったことくらい。
それも「ばけたくんの大きさを変えずに、本の縦の長さを変えても良いですか?」と伺って、変更することが出来ました。

岩:私としては、Tさんに声をかけていただいたことがすごく嬉しくて、「何でも良いです!やってください」って感じで…(笑)。
ばけたくんもこんなに子ども達に受け入れてもらえて、続編まで出るなんて思いもしませんでした。

『ばけばけばけばけ ばけたくん』1作目ラフ
▲1作目のばけたくんのラフ。食べ物の出てくる順番や言葉など、本当に絵本と同じでした!

─── 続編のおはなしはいつ頃からあったんですか?

岩:去年の5月くらいです。Tさんから「ばけたくんの2作目、描いてみませんか?」と言われて、「え?2作目?」ってビックリしました。1作目でやりたいことを全部やってしまったので、「どうしよう…」って。

T:実は担当をした私も2作目のことは考えていなかったんです(笑)。
ある日、営業から「ばけたくんの2作目って出ないの?」って言われて、岩田さんと同じようにビックリして(笑)。
「それ、本気で言ってる?」って聞き直したら、「本気で言ってる!」って。
それが2作目のスタートですね。

岩:Tさんから営業さんの熱意とかご意見とかを伺っているうちに、「描けるかも…」って思って、ラフに入ったんですが、そこからが大変でした…。
どうしたら良いのか分からず、どんどん迷走していっちゃったんです。

『ばけばけばけばけ ばけたくん』2作目ラフ


▲2作目のラフの数々。ばけたくん、かなり色々なものに変身しています(笑)。

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岩田明子

  • 1967年、東京生まれ。1991年、武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科を卒業。2004年、子どもの本専門店「メリーゴーランド」(三重県四日市市)主催の「絵本塾」に参加。

作品紹介

ばけばけばけばけ ばけたくん おみせの巻
作・絵:岩田明子
出版社:大日本図書
ばけばけばけばけ ばけたくん
作・絵:岩田明子
出版社:大日本図書
とんねる とんねる
作・絵:岩田明子
出版社:大日本図書


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