北海道のある川。春、卵からかえったサケの子どもがさかんにエサを食べて成長し、海へ下っていきます。ついで、ウグイが大群で川をのぼって産卵をし、そのウグイを食べようとねらうキタキツネがやってきます。夏にはカラフトマスが滝をジャンプしてこえ、秋には大きくなったサケが、海から川にもどってくる。そんな、川の生き物たちのくらしざまを、川底にすむユーモラスな魚、カジカが物語ってくれる写真絵本です。
川の中で、生命をつなぐ魚たちをたくさんの写真で紹介しています。たくさんの卵を育てるカジカ、巣をつくり、メスを誘い込んで子作りをするトゲウオ、大量に集まって、産卵をするウグイ、力をふりしぼり、命つきるまで上流へとのぼり、産卵をするサケ。
どの魚も生きるために本気になっていること、命をつなぐことへの使命感にあふれていて、とにかくすごいということが、まっすぐに伝わってきます。魚好きの息子は、大喜びでした。 (みっとーさん 30代・ママ 男の子10歳、女の子8歳)
|