
公園で見つけた茶色の変なぼうしをかぶったとたん、ヒロシはスズメになってしまった! 必死で人間にもどる方法をさがすのだが…。

私の大好きな作家の佐藤さとるさんの得意なパターンとちょっと似ているのですが、男の子が公園で帽子を拾って被るところからファンタジーが始まります。随所随所に、社会風刺的なこととか物事の真理みたいなものが嫌みなくちりばめられており、どうなるのだろう、どうなるのだろうと思いながら先が読みたくなる本でした。
実は、この本は、図書館のおすすめ本のところに置いてあり、その不思議な題名と表紙の素敵な絵に面白そうと思って、小4の息子の為に借りてきました。渡すと、あっという間にのめりこみ小一時間ほどで読み終わったので、どう?と聞くと、面白いと言っていました。久しぶりに、息子が食いついた本だったので、どんなものなのかと思って読んでみましたが、なるほどと思いましたね。
鳥には、本当は名前がないのかもしれませんね。黒い仲間とか灰色の鳥とか、そんな呼称も記憶に残るし、鳥が置かれている玄奘みたいな物にも、創作かもしれないけれど触れられて、良い本だと思いました。
ウチの息子がスズメぼうしを見つけて被ってしまったら、私もきっと気付くことは出来ないんでしょうね。男の子でもとても楽しく読める本でした。お薦めです。 (汐見台3丁目さん 40代・ママ )
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